「白衣高血圧」ならノープロブレム?

最終編集日:2022/1/15

診察室に入って急にドキドキしてしまったことはありませんか? 私たちの体はとてもデリケートにできていて、緊張した状態が検査結果に影響を与えてしまうことがあります。特に血圧は、診察室と家庭で基準値も異なります。


診察や健康診断などで医師や看護師に測定してもらうと、緊張や不安などで一時的に血圧が上昇することがあります。家庭では正常血圧なのに、診察室で測定すると140/90mmHgを超える場合を「白衣高血圧」といいます。


家では正常値だから問題ないと思われるかもしれませんが、白衣高血圧の一部は将来的に治療が必要な高血圧に移行する可能性が高いと考えられており、軽視することはできません。また、耐糖能障害や脂質異常症を合併する頻度も高いとされ、将来的な生活習慣病の発症リスクになると考えられています。


自分が白衣高血圧かどうかを知る意味でも、日ごろから家庭でも血圧測定を行って自分の血圧値を知っておくと健康管理に役立ちます。仕事などのストレスが血圧に影響することもあるので、血圧が高めの人は家庭以外での血圧も測定して、医師に相談するとよいでしょう。


自宅での血圧測定は、朝と夜の2回測定が基本。毎日同じ時間に測定するようにしてください。朝は排尿・排便後で食事や服薬の前、夜は入浴後1時間以上は時間をあけて測定することがすすめられます。リラックスした状態で測定することも大切です。


家庭血圧による高血圧の基準値は、135/85 mmHg以上。白衣高血圧の場合は薬による治療は不要ですが、生活習慣を見直すなどの健康管理が必要になります。減塩や運動などに努め、血圧をコントロールしていきましょう。

監修

保健同人フロンティアメディカルチーム

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