降圧薬とホルモン剤を併用しても大丈夫?

女性/50代
2022/04/15

婦人科の検診でエストリオール錠を処方されました。ホルモン剤の一種なのでしょうか? 高血圧の薬と脂質異常症の薬も飲んでいます。高血圧の人にホルモン剤はよくないと聞いたことがあります。大丈夫でしょうか?

この質問への回答

保健同人フロンティアメディカルチーム

「エストリオール錠(一般名)」について、不安があるご様子ですね。ほかにも高血圧の薬や脂質異常症の薬も飲んでおられるということで、ご心配になるのはもっともだと思います。エストリオール錠について、ご説明したいと思います。


まずは女性ホルモンについてお話しします。女性ホルモンはおもに卵巣から分泌され、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)があります。卵胞ホルモンには、子宮内膜や腟粘膜を厚くする、子宮筋を増大させるなどの働きがあります。また、それ以外にもLDLコレステロールの低下や骨量の維持などにも影響します。黄体ホルモンは、妊娠に関わる子宮内膜の変化や基礎体温の上昇に影響。この2つの分泌量が変動することで、生理や妊娠が起こります。


女性ホルモンのバランスを保つためには、偏りのない食事、適度な運動、十分な睡眠、ストレスの抑制などが重要です。このバランスが崩れると、月経不順、月経前症候群、不妊などが起こります。また、閉経期前後には卵巣機能低下に伴う卵胞ホルモンの減少により、のぼせやほてり、倦怠感、不眠などの更年期障害が起きるといわれています。


崩れたバランスを元に戻すためにはさまざまな方法がありますが、そのなかの1つにホルモン製剤による治療があります。エストリオール錠は、卵胞ホルモン製剤に該当します。効能・効果としては、更年期障害、腟炎、子宮頸管炎、子宮腟部びらん、老人性骨粗しょう症の改善があります。


高血圧の人に対するホルモン剤の影響としては、「ヤーズ」配合錠や卵胞ホルモン・黄体ホルモン配合薬(低用量ピル)のように、軽度の高血圧を除く高血圧患者に禁忌となっているものがありますが、エストリオール錠は高血圧が禁忌になっておらず、高血圧の薬との飲み合わせも一般的には問題ありません。


エストリオール錠で報告されているおもな副作用としては、悪心、食欲不振などの消化器症状、不正出血などの性器出血、掻痒(そうよう)感などの過敏症状があります。また、重大な副作用としては血栓症があり、予兆として足の痛み、激しい胸痛や頭痛などがいわれています。これらの症状が起きたら、すぐに服用を中止して主治医へ相談するようにしてください。

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