時々血圧が高いことが気になる

人間ドック学会の、血圧の「異常なし」の基準値は、最高/最低血圧が130/85mmHg未満です。軽度異常は130～139/85～89mmHgとされています。140/90mmHg以上は要精密検査・生活改善とされます。

一般的に血圧を上げる要因として、緊張するなどの精神的なものもありますが、過剰な塩分摂取や野菜不足、家族歴（両親のいずれかが血圧が高い）、加齢、疲れや睡眠不足、体調不良、薬の副作用、温度差（暖かい室内と寒い屋外で温度差が大きい）、喫煙や飲酒、体重の増加などが挙げられます。

また、血圧には日内変動があり、常に一定ではありません。一般的には、昼は高く、夜になると昼の1～2割低くなるという日内リズムがあります。常に変動するため、あくまで目安と考え、大きく値が変わるようなことがなければ、過度に心配しすぎないようにします。

一般的に、自分の血圧や血圧のパターンを知るためには、1日だけの数値では判断できないため、最低でも自宅で2週間または1カ月程度続けて測る必要があります。測定方法は、毎日同じ時間帯がよく、起床後1時間以内と寝る前や夕方がよいです。できるだけリラックスしているときに測ってみます。また、体調によっても変動するため、メモに体調や状況なども記録するとよいです。 血圧が高めの場合には、かかりつけ医を探しておくと安心です。血圧を測定した結果を持参して、循環器内科を受診なさるとよいでしょう。