高血圧と診断されたら、気をつけることは?
最近、高血圧と診断されました。その値が160/95mmHgのときもあれば、130/100mmHgと、下だけが高い場合があります。その際は息苦しくなります。生活上、どのようなことに気をつけたらよいですか?
男性/40代
2022/05/23
高血圧の基準は、医療機関や健康診断で医師や看護師などの医療従事者が測定した血圧が、上(収縮期血圧)は140mmHg以上、下(拡張期血圧)は90mmHg以上とされ、収縮期血圧と拡張期血圧の両方、もしくはどちらか片方だけでも基準を超えた場合に高血圧とされます。自宅などで自己測定した家庭血圧の場合は、収縮期血圧135mmHg以上、拡張期血圧85mmHg以上が基準とされます。
高血圧は、人によっては頭痛、後頭部の痛み、肩こりなどを感じることもまれにありますが、自覚症状はほとんどありません。高血圧の多くは、原因がよくわからない「本態性高血圧」です。本態性高血圧の治療は、生活習慣改善とともに薬物療法が中心となります。
具体的な生活習慣改善として以下のことが挙げられます。
・減塩する(1日の塩分摂取量の目標は6g未満)
・野菜や果物などに多く含まれるカリウムを摂取する
・運動する(ウォーキング、軽いジョギング、水泳、自転車などの有酸素運動を毎日30分、または週に180分以上行う)
・適正体重の維持
・節酒(日本酒で1合、女性はその半分が目安)
・禁煙
・寒さに注意する
・ストレスをためず、適度に発散する
そのほか、自宅では家庭血圧を測定することを推奨します。一般には早朝血圧と就寝前の測定です。薬物療法を開始すべきかは医師が判断するので、先ほどの高血圧や家庭血圧の基準に照らし、基準を超えることが多い場合は、血圧測定の結果を持ち、内科医に相談しましょう。なお、本態性高血圧の薬物療法は、原因に働きかける治療ではなく、血圧を下げる対症療法なので、薬を中断すると再び血圧が上昇してしまうことが多いです。
血圧管理のうえでに気をつけることは、一般的な生活習慣改善が適切なのか、まずは医師に相談してみましょう。なお、息苦しさについては、息苦しい症状があるので血圧が上昇した場合や、もともと体調が悪く自覚症状を感じ、体調が悪いために血圧が上昇したなどの原因が推測されます。いずれにしても、血圧と息苦しさの症状について早めに内科医に相談し、適切な対処を検討してもらうほうがよいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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