高血圧と腎機能を改善するための食事療法
60代の父は血圧が高く服薬治療中です。それに加えて、最近、腎機能の低下もみられるようになりました。高血圧の改善として、ナトリウムの排泄を促すカリウムが多い食品を取り入れていましたが、カリウムが腎機能の低下にはよくないという情報を目にして、どのように食事療法をすすめるべきか困っています。
女性/30代
2024/07/16
お父様の高血圧症を、腎機能の低下をまねかないようにしながら、食事療法で改善したいとのこと。
まず、お父様のこれらの病状は、生活習慣に起因したものか、あるいはほかに原因となる病気があってのものなのか、主治医に詳しくたずねてみることをおすすめします。そのうえで、原因疾患があるのならその治療を行いながら、生活習慣の改善に努めることになると思います。
食事は、1日3食、それぞれ主食、主菜、副菜をそろえることが基本です。次の1日の食事量を参考にしてみてください。
●主食(ごはん・パン・麺など):ごはん(中盛り)なら、1日に3杯程度
●主菜(肉・魚・卵・大豆料理など):1日に3皿程度
●副菜(野菜・きのこ・芋・海藻など):1日に5皿程度
●牛乳・乳製品:牛乳なら、1日にコップ1杯程度
●果物:みかんなら、1日に2個程度
●塩分:1日6g未満を目標に
バランスのよい食事を心がけることで、摂取した栄養素を効率よく利用できるようになります。
腎機能が低下すると、食事の内容や生活習慣などでさまざまな制約が出てきますが、現時点で制限が必要な状態なのかどうか不明な部分もあるため、主治医から指示がなければ特定の食材や栄養素の摂取に心配し過ぎず、食事量とバランスを意識していただき、体重管理にも気を配っていただくのがよいでしょう。不要な制限をすることによって栄養が偏り、栄養不足になるなど、逆効果になることも考えられます。
高血圧症、腎機能の低下はそれぞれ関連しあっています。食事療法を実践すると、徐々に改善効果が現れてくると思います。お父様の健康のために、ぜひ続けていかれるとよいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
\ アンケートに答えて健康相談を無料体験 /
関連するキーワード
関連する病気
みんなの
歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談※が利用可能
※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。