いびきをかく

最終編集日:2024/1/19

概要

いびきは呼吸時に空気の通り道が狭くなり、その部分を空気が通過する際に上気道の粘膜が震えて出る空気の乱流音です。睡眠時はのどを支えている筋肉がゆるむため、空気の通り道が狭くなり音が出やすくなります。疲れているときや酒を飲んだとき、また肥満傾向にあるときなどは、さらに空気の通り道が狭くなっていびきをかきやすくなります。

子どものいびきは、扁桃肥大やアデノイド肥大が疑われます。近年は子どもの肥満も問題になっています。子どもが学校の授業中に居眠りばかりしているようなら医師に相談することをおすすめします。

大人の場合は、下顎骨が小さい、顔面の前後径が短いという、上気道を囲む顔面骨格が小さいといびきが発生しやすくなります。上気道の空気の通り道である咽頭扁桃が腫れている、口蓋垂が大きいなど、軟部組織が肥大していると空気の流れが悪くなります。かぜや鼻炎で鼻が詰まっている、鼻中隔の湾曲があると相対的に口呼吸に傾き、口から息を吸う勢いが強くなるため、いびきをかきやすくなります。日本人の7割以上は肥満によりいびきが発生しています。肥満は上気道周囲の脂肪沈着を伴い、やはり空気の通り道が狭くなってくるためいびきが発生しやすいのです。

近年注目されている病気が、睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)です。睡眠時に呼吸が断続的に停止、再開をくり返し、呼吸再開のときに、大脳の覚醒反応を伴うことがほとんどであり、無呼吸の数だけ頭が起こされ、それが一晩中つづくため質の良い深い睡眠がとれず、日中強い眠気が現れ生活に支障をきたします。また、いびきをかく人は高血圧や狭心症、心筋梗塞糖尿病などを発症しやすい傾向があります。

受診の目安

救急車を呼ぶ・ただちに医療機関を受診

・突然倒れて、大きないびきをかいている

医療機関を受診

・家族にいびきがひどくなっているといわれた

・いびきをかいているようで、昼間に眠くなる

・鼻づまりがひどく、いびきも激しい

様子をみる

・太ったらいびきをかくようになった

・かぜを引いていびきをかいているようだ

・アレルギー性鼻炎の時期にいびきをかいている

セルフケア

疲れているときや飲酒をしたときにいびきをかくだけなら心配はいりませんが、いびきが原因で睡眠不足になる、ほかの病気が原因でいびきをかいているなどの場合は医師に相談することが必要です。

考えられる病気

監修

千葉大学病院 呼吸器内科 特任教授

巽浩一郎

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