Question

睡眠時無呼吸症候群ではどんな検査や治療をしますか?

家族から寝ているときに、いびきや無呼吸になることがあると言われていたのですが、最近ひどくなっているようです。近々受診するつもりですが、睡眠時無呼吸症候群の検査や治療方法を教えてください。

男性/50代

2023/11/12

Answer

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に舌の根の部分が沈下し、気道の閉塞が頻回に起こる病気です。

睡眠障害による集中力低下のほか、高血圧などを誘発することが指摘されています。呼吸中枢である脳幹部の傷害に起因する「中枢型」、睡眠中に上気道の閉塞が現れる「閉塞型」、両者が混在する「混合型」に大別され、睡眠時無呼吸症候群の大半は閉塞型です。閉塞型は中高年で肥満の人に多いほか、あごが小さいなど骨格が要因となっている場合もあります。


睡眠時無呼吸症候群が疑われるときは、まず簡易型睡眠モニターの検査により、治療が必要ないのか、速やかな治療を要するか、精密検査に進む必要があるかなどを見極めます。この検査は、おもに鼻や口での気流、血液中の酸素濃度を測定しますが、自宅でも検査ができ、外来で行うスクリーニング検査として普及しています。検査で無呼吸低呼吸指数(AHI)が5以上の場合、重度なら速やかに治療に移行しますが、軽症から中等症はポリソムノグラフィー(PSG)という精密検査を1泊2日程度の検査入院で行います。


通常、一晩(7時間)の睡眠時間中に10秒以上の無呼吸や、10秒以上の低呼吸(呼吸が50%以下に低下すること)が30回以上みられた場合、あるいは1時間当たりの無呼吸と低呼吸の回数が5回以上の場合に、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。

一般的に重症度は、10秒以上の無呼吸と10秒以上の低呼吸の1時間当たりの平均回数を示すAHIにより分類され、閉塞性の場合、AHI 5以上15未満を軽症、15以上30未満を中等症、30以上を重症としています。


実際の治療は、AHIなどの無呼吸の状態とともに、自覚症状、肥満度、併発疾患、年齢など無呼吸以外のさまざまな要因を考慮し、治療法を選択します。行う治療は重症度などにより異なりますが、飲酒制限、睡眠薬使用の制限、肥満がある場合は減量、横向きに寝る、鼻疾患の治療などの生活習慣改善が指示され、これらによって重症度をある程度下げることが可能で、軽症の患者さんでは無呼吸がほぼ正常域まで改善する場合もあります。


しかし、生活習慣だけでは十分な改善が得られない場合、マウスピースの使用や持続陽圧呼吸療法(CPAP療法)、手術などの積極的治療を行う場合があります。現在の保険診療で行われるCPAP療法は、AHIが20以上の閉塞性SASの場合が一般に適応とされています。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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