のどの腫れ
最終編集日:2024/1/19
概要
のどに腫れがみられる場合には、甲状腺ホルモンの働きや周囲の組織に異常が起きている可能性があります。のどが腫れる疾患には次のようなものがあります。
●甲状腺の病気
甲状腺中毒症(甲状腺機能亢進症)や甲状腺機能低下症などの甲状腺疾患は、のどに腫れがみられる代表的な病気です。
のどぼとけの下にある甲状腺に異常が生じるため、中毒症(亢進症)でも低下症でものどの腫れが症状として現れます。
●正中頸嚢胞
正中頸嚢胞とは、首の皮下に液体の入った袋が発生する疾患です。首の前側の、のどが腫れることが特徴です。かぜなどをきっかけに炎症を起こすと嚢胞が大きくなり、痛みを伴います。
●唾石症
唾石症とは、顎下腺に石が詰まる疾患です。顎下腺は顎の首に近い部分に位置しているため、のどが腫れてみえます。食事のたびにのど周辺が痛みます。
受診の目安
医療機関を受診
・頻脈、動悸、手足のふるえなどの症状がある
・徐脈、むくみ、著しい皮膚の乾燥などの症状がある
・急激な体重の減少または増加がみられる
・食欲が亢進している、または低下している
・食事をするたびにのど周辺が痛む
様子をみる
・かぜをひいてのどが腫れていたが、治癒とともに治まった
セルフケア
原因となる疾患をきちんと治療し、日頃の健康管理に留意しましょう。
考えられる病気
監修
湘南医療大学 副学長 茅ヶ崎中央病院
喜多村健