唾石症だせきしょう
最終編集日:2022/4/4
概要
唾石症とは、唾液腺または唾液が排出される管のなかに石ができる病気です。唾石のほとんどは、あごの下にある顎下腺と、その管に発生します。40~50代を中心に、やや男性に多く、喫煙者に多い疾患です。
原因
唾石の発生原因は明らかにされていませんが、混入した異物や細菌が核となり、カルシウムなどが徐々に沈着して形成されると考えられています。石の大きさや形、硬さはさまざまです。
症状
無症状のことも多いですが、食事の際に耳の下や、あごの下がくり返し腫れたり、痛みを感じることがあります。通常、唾液は唾液腺から唾液管を経て口のなかに出るものですが、唾石によって唾液の流れが止められたり、唾液の流れが悪くなると症状が現れます。
検査・診断
唾液腺の腫れや唾石の有無を触診や超音波検査、CT検査で確認します。
唾石がない場合は、ほかの唾液腺疾患の有無を採血などで調べます。
治療
唾液腺が腫れて痛みを伴う場合は、唾液腺の炎症を抑えるため、抗菌薬が処方されます。初めてその症状が出た場合や、軽症で唾石が小さい場合は、経過観察になります。
再発をくり返したり、唾石が大きい場合は、手術で唾石を摘出します。その際、皮膚を切開する方法と、口内から粘膜切開を行う方法があります。
セルフケア
病後
軽症の場合も、手術を受けた場合も、定期的に受診することが大切です。
監修
新高円寺はっとり歯科医院 院長
服部重信
この傷病に関連したQ&A
本サービスに掲載される情報は、医師および医療専門職等の監修の元、制作しております。監修者一覧および元となる情報はこちらからご参照ください。
みんなの
歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談※が利用可能
※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。