中性脂肪で「要治療」に…どんな治療を受けるのか
健診の結果、中性脂肪の数値が高く「要治療」と書かれていました。どういう治療を受けることになるのでしょう。食事や運動などの生活改善も必要でしょうか?
男性/50代
2024/12/25
中性脂肪は、コレステロールなどとともに脂質代謝の状態を調べる検査でわかります。その数値は動脈硬化や生活習慣病のリスクがないか、治療を必要とする状態ではないかを見極めるためのもので、中性脂肪だけでなく、LDL(悪玉)コレステロール、HDL(善玉)コレステロール、ほかの危険因子(高血圧症、糖尿病、慢性腎臓病、喫煙、加齢、家族歴など)も含めて検討されます。
「要治療」と記載された場合は、受診をして医師と相談が必要という状態です。かかりつけ医か、かかりつけ医をお持ちでない場合は内科を受診することをおすすめします。
中性脂肪が高い場合の治療は、食事や運動を含めた生活指導と、薬による治療が基本となります。生活習慣の改善に関して具体的にどう進めていくか、自身のペースに合わせて進められるよう医師に相談されるとよいでしょう。
中性脂肪が高く、脂質異常症を心配された場合の一般的な日常生活の注意についてお伝えします。
脂質異常のおもな原因は過食、運動不足、動物性脂肪のとりすぎ、肥満とされており、改善するには食生活と運動がポイントになります。腹八分目を心がけるなど、適正摂取エネルギーに気をつけるとともに、肉や乳製品に含まれる動物性脂肪を控えて、植物や魚に含まれる脂肪を多くとることを心がけましょう。
運動は1日30分のウォーキングなど、体調がいいときは積極的に歩くようにしましょう。ふだん、あまり運動をしていない場合は、無理のない範囲で歩数を少しずつ増やし、継続できるとよいでしょう。リズミカルな早歩きをすると、脂肪燃焼効果がアップします。翌日に疲れが残らない程度を目安にしましょう。
また、肥満は生活習慣病を引き起こす原因になります。自身の適正体重を知って、それを維持していくことが健康づくりには大切です。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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