1週間、吐き気と気分の悪さが続く

吐き気や嘔吐の症状は、脳幹の一部である延髄に存在する中枢の刺激によって起きる症状のひとつです。吐き気の原因として一般的に考えられるものは、脳や神経の病気（脳腫瘍、脳血管障害など）、内耳の病気（メニエール病、良性発作性頭位めまい症など）、消化器の病気（逆流性食道炎、胃炎、腸炎など）、心因性のもの（ストレス、自律神経失調症など）など、さまざまです。

一般的に、吐き気や嘔吐以外に現れる症状によって、原因となる病気がわかる場合があります。頭痛やめまい、麻痺、しびれなどの症状を伴う場合は、脳神経の病気が疑われますので、早急に脳神経外科や神経内科を受診する必要があります。また、ぐるぐる目が回るようなめまいや、頭の位置の変化でめまいが増強する場合は内耳の病気の可能性がありますので、耳鼻咽喉科を受診するとよいでしょう。吐き気が主症状という場合は、消化器の病気や心因性のものが原因となっている場合があります。

また、気圧も含む気象の変化が身体的ストレスとなって自律神経のバランスを乱し、人によって体調を崩しやすい傾向があるといわれています。自律神経の調整が乱れているときは、睡眠・食事・運動などの生活習慣を整え、体や心を安定させるよう意識することが大切です。

ご相談者の場合、一日中気分の悪い状態が1週間も続いているとのことなので、早めに受診をすることをおすすめいたします。まずはかかりつけ医など一般内科を受診されるとよいでしょう。