たばこに含まれている有害物質
たばこにはどんな有害物質が含まれているのですか。
男性/30代
2021/12/21
たばこには、たくさんの有害物質が含まれています。とくに煙には、4,000種類ほどの化学物質が含まれ、そのうち、人体に有害な物質は250種類ほどといわれています。その中には、発がん性のある物質も数多く含まれています。
「発がん性がある」物質には、ベンゼン、カドミウム、ニッケル、クロム、ヒ素などがあり、「おそらく発がん性がある」物質には、ホルムアルデヒド、1,3-ブタジエンなどがあります。さらに、「発がん性がある可能性がある」物質として、アセトアルデヒド、イソプレン、カテコール、アクリロニトリルなどがあげられています。
こうした有害物質の中でも、とくに知っておきたいのが、ニコチン、タール、一酸化炭素です。
ニコチンは「毒物」に指定され、自律神経に作用する依存性の高い物質です。ニコチンの依存性は、ヘロインやコカインより高く、これが禁煙を難しくしている一因です。また、ニコチン自体には発がん性はありませんが、体にとり込むことで生まれる代謝物に、発がん性のある物質があります。
タールは無数の化合物が集まったもので、多くの有害物質を含みます。有害物質は口、のど、気管、肺などの呼吸器をはじめ、食道、胃、肝臓、腎臓、乳房などにも悪影響を与えます。肺がんと胃がんの発生リスクがあり、肝臓がんや大腸がん、乳がんなどの発生リスクを上げる可能性があることも明らかになっています。
一酸化炭素は、血液の酸素運搬能力を低下させ、体を酸欠状態にしてしまいます。そのため、心臓をはじめとした循環器に悪影響を与えます。さらに、一酸化炭素は脳梗塞や心筋梗塞など、命にかかわる病気につながる動脈硬化の原因にもなります。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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