血色素量(ヘモグロビン)

最終編集日:2022/7/29

血色素とは赤血球の中に含まれる成分で、酸素などを運ぶ重要な役割を担っています。ヘモグロビン(Hb)とも呼ばれ、鉄(ヘム)とたんぱく質(グロビン)が結合したものです。血液が赤く見えるのは、鉄が赤い色素をもっているからです。
ヘモグロビンは肺で取り込んだ酸素に結合してそれを全身に運び、体にたまった二酸化炭素を回収して肺にもち帰ります。
鉄分が不足するとヘモグロビンをつくり出せず、全身に酸素を十分に行き渡らせることができなくなって、鉄欠乏性貧血になります。


検査でわかること

血液検査では、体内のヘモグロビンの量を調べることができます。ヘモグロビンの数値から、体の異常を見つける手がかりになります。


基準値

男性 13.1~16.3 g/dL
女性 12.1~14.5 g/dL
(日本人間ドック学会)


基準値より低い場合に疑われる病気

・貧血
貧血が起こる原因として、鉄分不足のほかに消化器官からの出血や女性の月経異常なども考えられます。
ヘモグロビンのほか、赤血球数、ヘマトクリットの3つの検査数値から、貧血の種類を検討します。


基準値より高い場合に疑われる病気

・多血症
・脱水
多血症は放置すると、脳梗塞や心筋梗塞の原因となる可能性があります。

監修

寺下医学事務所 医学博士

寺下謙三

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