血清アミラーゼ値が高い

通常、膵臓がんの診断は、血清アミラーゼのみでなく、食欲低下、上腹部の痛み、背中の痛み、ダイエットをしていないのに体重が減る、黄疸（おうだん）などの自覚症状のほか、血液検査、腫瘍マーカー、腹部超音波（エコー）検査、腹部CT検査などにより、総合的に判断されます。何らかの自覚症状や検査値で気になる異常がある場合や、親族に膵臓がんの人がいる場合などは、医師に相談して腫瘍マーカーや、超音波検査などの画像検査を受けておくと安心でしょう。

今回の検査結果では、がんを疑う明らかな異常はないため、貧血の回復の程度や他の検査値の変化をみるために3カ月という期間が設けられたかと思います。一方、主治医にがんを心配していることを話し、必要時、検査を追加していただくのも方法でしょう。

貧血に関しては、もともと貧血気味とのことで、今までと比べてどのような数値の変化がみられるかを確認されるとよいでしょう。以前と比較して明らかに数値が悪化している場合には、原因を調べることになるでしょう。

なお、一般的なその他のがん検診（子宮がん、乳がん、胃がん、大腸がん、肺がんなど）は、定期的に受けることをおすすめします。