貧血気味で便に粘液のようなものが付着

まず、粘液便(粘液が混じる便)についてご説明します。

少量の粘液は生理的にも(病気ではなくても)みられますが、量が多い場合は腸管の過敏状態を意味します。また、便と粘液が混じって出てくる場合は、小腸などに問題があり、便の表面に付着している場合は、大腸や直腸に問題があることが考えられます。血液の混じっていない粘液のみの便は、過敏性腸症候群や軽症の炎症性の腸疾患などでみられるようです。病的なものかどうかは、問診や診察、便の検査や大腸の内視鏡検査などで確認し、医師が判断します。

次に、貧血と粘液の症状に関する受診の必要性ですが、症状が続いているのであれば、受診して相談なさることをおすすめします。

貧血とは、簡単にいえば血液が薄くなっている状態です。正確には、からだの中のヘモグロビンの量が減少している状態をいいます。貧血があるかどうかは、血液検査で確認すればわかります。

また、貧血と似た症状が起こる病気もあります。血圧が低い場合や、自律神経のバランスが崩れている場合にも、立ちくらみのような症状が起こります。血液検査で貧血がなければ、前記のような原因も考えられ、対処法が異なります。それらを判別し、適切な対処をする意味でも、受診でのご相談をおすすめしたいと思います。