貧血や血糖値改善の方法は？

血色素量（ヘモグロビン）値は、貧血をみる検査です。貧血は、血液をつくる材料の不足（食事）、骨髄の問題、月経などによる出血過多などによって起こります。とくに女性は、毎月の経血が原因のことが多くみられます。もし月経時の出血量が多く、周期が長いなどの症状があるようでしたら、婦人科の受診をおすすめします。このような症状がなければ、内科を受診してください。

貧血の改善には、食事に鉄を効率よくとり入れることです。鉄分を含む食品として、動物性食品（赤身肉、レバー、魚介など）、植物性食品（大豆製品、色の濃い野菜、海藻など）を毎日とるようにします。また、鉄の吸収率を高める食べ合わせとして、たんぱく質（肉、魚など）と、ビタミンC（旬の野菜や果物）の組み合わせがおすすめです。ただし、ヘモグロビン値が10g/dL未満になってくると、食事のみでの改善が難しくなります（女性の基準値は12.1～14.5g/dL）。

一方「要生活習慣改善」といわれたHbA1cは、過去1～2カ月の血糖値を反映しています。血糖値が高い状態が続くと糖尿病が疑われますが、軽度の高値であれば、生活習慣の改善で値を下げることも可能です。そのため「要生活習慣改善」の結果になったのでしょう。

血糖値を下げるには、食事は3食をできるだけ均等にとり、1回の食事に偏ることのないようにします。食物繊維を多く含む野菜、海藻、きのこ類などは糖質の吸収を穏やかにしてくれます。1日5皿程度の摂取が目安です。飲酒や間食の習慣があれば控えめにします。

またストレスや疲れ、睡眠不足でも血糖値が上昇することがわかっています。気分転換を心がけ、ホッとできる時間をつくり、十分な休養・睡眠をとることも大切です。運動は、血糖を下げるのに効果的です。ウォーキングなど、無理なく続けられるものを行うとよいでしょう。3分、5分と細切れの運動でも効果があることから、こまめにからだを動かすようにしましょう。