外陰がんがいいんがん
最終編集日:2025/12/18
概要
外陰部は女性性器の外側の部分で、恥丘、大陰唇、小陰唇、陰核、外尿道口、腟前庭、会陰などの総称です。この外陰部に発生するのが外陰がんです。外陰がんのほとんどは大陰唇に発生しますが、小陰唇や陰核にできることもあります。外陰がんは比較的まれながんで、高齢女性に多く、50歳代から増え始め、60〜70歳代がもっとも多い年代です。
原因
ヒトパピローマウイルス(HPV)感染や、外陰部などに白色や萎縮性変化ができる炎症性疾患が原因と考えられています。そのほか、喫煙や高齢がリスク因子となります。また、肥満、高血圧症、糖尿病などを持つ人に多いともいわれます。
症状
初期はかゆみや小さなできものなど、湿疹と見分けにくい軽い症状のことが多く、見逃されやすい傾向があります。
進行すると、外陰部に腫瘤ができ、かゆみ、痛み、熱感、出血、皮膚の一部が白くなる白斑(はくはん)などの症状が現れます。

検査・診断
問診とともに、視診や触診が早期発見のポイントです。さらにコルポスコープという拡大鏡で患部を細かく観察するコルポスコープ診、皮膚組織を採取して行う生検、腫瘍の広がりや転移の有無を調べるCT検査、MRI検査などが行われます。
治療
手術療法が標準治療となっており、外陰部に発生している病変と鼠径リンパ節の切除などが行われます。手術により外陰部が大きく欠損する場合は、移植による再建が行われることもあります。
高齢で術後の合併症や後遺症が心配される場合や持病がある場合などでは、放射線療法や化学療法が選択されることもあります。
セルフケア
病後
治療後の合併症や再発を早期に発見するため、定期的な診察と検査が必要です。
女性性器の手術後は性生活への不安を感じる方も多いため、ひとりで悩まず、パートナーや主治医、がん支援センターなどに相談することをおすすめします。
監修
東北大学病院
森 亘平