網膜血管閉塞症

もうまくけっかんへいそくしょう

最終編集日:2022/9/16

概要

網膜血管閉塞症は、網膜の血管が詰まって視力や視野に異常が現れる病気です。網膜の動脈が閉塞する網膜動脈閉塞症と静脈が閉塞する網膜静脈閉塞症があります。

原因

血管が詰まって閉塞する原因は、高血圧、動脈硬化、糖尿病、心臓病、膠原病などと考えられています。

症状

●網膜動脈閉塞症

網膜に酸素や栄養を供給している動脈が詰まると、細胞は徐々に壊死していき、短時間で明るさもわからなくなり視力が著しく低下します。失明してしまうケースも少なくありません。

●網膜静脈閉塞症

静脈が詰まると血液が流れる場所を失い、あふれ出して眼底出血を起こします。出血が広がるとその部分の視野が欠けます。網膜の中央にある黄斑部に出血や浮腫ができると、視力が極端に低下してしまいます。重篤になると失明することもあります。

網膜血管閉塞症
網膜血管閉塞症(動静脈同時発症)

検査・診断

診断では、視力検査、眼底検査、OCT(光干渉断層計)検査、造影剤を使った眼底検査などを行い、診断を確定します。

治療

●網膜動脈閉塞症

血液が詰まって流れない状態が1時間つづくと視神経は再生しなくなってしまいます。動脈の詰まりをとるため、血管拡張薬の投与や眼球マッサージなどを行います。ただし、視力の回復はむずかしいのが現状です。

●網膜静脈閉塞症

血管強化薬や網膜循環改善薬などで治療が行われます。ただし閉塞した静脈を完全に回復させるのはむずかしく、閉塞が軽い場合は、血流障害の影響を少なくできます。

黄斑部への治療には、眼球への薬剤の注射やレーザー光凝固術などが行われます。

セルフケア

予防

網膜血管閉塞症の予防には、発症原因と考えられている高血圧、動脈硬化、糖尿病、心臓病などに対する生活習慣の改善が必要です。禁煙、バランスのとれた食生活、適度な運動、肥満の解消などに日頃から取り組みましょう。

監修

井上眼科病院 院長

井上賢治

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