足白癬
あしはくせん

最終編集日:2022/8/29

概要

俗にいう水虫のことで、足底、足指の腹や指の間がカビ(真菌)の一種の白癬菌(皮膚糸状菌)に感染して起こる病気です。白癬菌は皮膚の角層や毛髪に含まれるたんぱく質のケラチンを栄養として寄生します。発症する部位により股部白癬、爪白癬、体部白癬など病名は変わりますが、もっとも多いのが足に発症する足白癬です。

発症頻度が高く、日本人の有病率は5人に1人と推計されています。自覚症状はかゆみで、かかっても医療機関を受診しない場合がよくみられます。

原因

白癬菌が足底、足指の腹や指の間に感染することで発症します。

白癬菌は水虫の人の足から剥がれ落ち、家庭内や公衆浴場の足ふきマットやスリッパの共有などによって、人から人へ感染します。たとえ白癬菌が付着してもすぐに足を洗って清潔にし、乾燥を保てば感染しにくくなります。反対に菌が付着した状態で、白癬菌が好む温かく湿った状態で長時間過ごすと感染のリスクが高まります。

症状

おもに3つのタイプに分けられます。

●指趾間型

足白癬のうち、もっとも多くみられるもので、足の指の間に発症します。皮膚が白くふやけてジクジクしたり、皮がめくれて赤くただれたり、強いかゆみを伴うのが特徴です。二次的な細菌の感染や塗り薬によるかぶれなどのトラブルが発生しやすいタイプの白癬で、冬よりも夏に症状がひどくなります。


●小水疱型

たくさんの小さな水疱(水ぶくれ)が、足の土踏まずや側面などにでき、かゆみを伴います。水疱が破れて皮がむけ、カサカサとなる状態となります。発症しやすいのは梅雨の時期で、涼しくなる秋頃に改善する、という流れをくり返しやすいのも特徴のひとつです。


●角化型

足裏全体の皮が肥厚し、かかとはひび割れなどの症状を呈します。ひび割れは、空気が乾燥する冬のほうが強く現れやすくなります。通常、かゆみは生じません。


検査・診断

皮膚科で検査を受け、きちんと診断することが重要です。通常、診断は患部の角質の一部を採り、白癬菌があるかどうかを顕微鏡で調べる直接顕微鏡検査を行います。

治療

薬を使った治療がメインで、おもに抗真菌作用のある塗り薬が処方されます。症状のある部分よりも広めに、毎日塗りましょう。かゆみや発疹が消えてからも、さらにもう1カ月ほど塗りつづけます。角化型の白癬には、内服抗真菌薬を用いることもあります。

セルフケア

療養中

・治療用の塗り薬は毎日しっかり、症状のある部分よりも広めに塗りましょう。

・塗り薬はかゆみや皮膚症状がなくなっても、きちんと治すためにはさらに1カ月くらいは塗りつづけるようにしましょう。水虫は春~夏の暖かい時期に悪化し、秋以降の涼しい時期に軽快しますが、症状が消えても治ったわけではなく、白癬菌が減った状態になっているだけです。再び春がくると菌が増殖し、症状が再発することが多いため、薬は医師の指示どおりに塗りつづけましょう。


予防

・足は毎日ていねいに洗い、常に清潔に保つように心がけましょう。プールや公衆浴場などの床や足ふきマットにはたくさんの白癬菌が付着しているため、そういった場を利用した際は、その日のうちに足を洗い、菌を洗い落とすようにしましょう。

・革靴、長靴、パンプス、ブーツなど、通気性が悪く湿気がたまりやすい靴を長時間履きっぱなしにすることは避け、足をできるだけ乾燥した状態に保つことが大切です。例えば職場などではサンダルに履き替えるだけでも違います。

・家庭内では、水虫の家族がいる場合、足ふきマットやスリッパ、タオルなどの共用は避けましょう。また、こまめに洗濯や掃除を行い、清潔を保つことも重要です。


監修

関東中央病院 皮膚科 部長

鑑慎司

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