足指の間のかゆみが悪化。水虫?
しばらく前から、足の親指の間がかゆくなり、水虫かと思って市販薬を塗りましたが、よくならず赤く破けてしまいました。においも強烈で足を洗ってもよくなりません。
女性/40代
2022/01/28
足の親の間がかゆくなり、水虫の市販薬を使用しても軽快せず、むしろ悪化しているとのこと。また、足の臭いにも悩んでいらっしゃるとのこと。足は靴を履いている間は通気が悪くなり、圧迫もあるので、皮膚のトラブルが起こりやすい部位です。
水虫は、病気を起こすカビ(白癬菌など)が原因で起こる皮膚の病気です。原則的に人間にはカビは生えませんが、皮膚の浅い部分(角質層)に寄生することがあります。多湿で通気が悪いところや不潔なところ、また免疫力の低下した状態など増殖しやすい条件が揃うと簡単にカビが生えます。白癬菌はケラチンというたんぱくを栄養にしており、ケラチンが多い角層(皮膚の表面を覆い、垢となって落ちる部分)ならば、足も含め体のどこにでも感染します。
水虫の自覚症状は、足の指の間や足の裏のかゆみ、足の指の間がふやけて白くなる、ジュクジュクする、足の指の間や足の裏の皮が剥ける、足の裏に小さい水疱ができることなどです。これらの症状が、高温多湿の夏に生じ、気温や湿度の低下する秋・冬には自然に消えるということをくり返す場合は、水虫である可能性が高いと考えます。ただし、同様の症状があったとしても、水虫と似ている紛らわしい皮膚の病気は多くあるので、医師は患部の見た目で診断はせず、顕微鏡で真菌の存在を確認して診断をします。
一般的に、水虫の薬による「かぶれ」は少ないのですが、皮膚がジュクジュクしている、ただれる、皮膚が破れているなど皮膚表面に傷がある状態に水虫の塗り薬を使って症状が悪化した時は、かぶれを起こしている可能性が考えられます。
また、水虫の薬を塗っても症状が改善しないときは、水虫でない可能性も考えられます。通常、市販薬を数週間ほど使用しても皮膚の症状が軽快しない場合、また悪化しているときは、皮膚科を受診し、診断を受けましょう。水虫であれば、皮膚科医による診断と適切な治療で完治を目指すことも可能です。ただし、角質層にいる真菌の数が少ないために自覚症状がないときもあり、いったん軽快しても再発しやすいので、日頃から皮膚を清潔に保つことと乾燥に努め、医師のもと根気強く治療を行うことが大切でしょう。
ご相談者は、症状が悪化している様子なので、まずは皮膚科専門医の診察を受けて、診断をもとに今後の対処を医師に検討していただくほうがよいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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