不正咬合ふせいこうごう
最終編集日:2022/4/4
概要
歯並びやかみ合わせがよくない状態のことを不正咬合といいます。歯の位置や歯列弓、上下のあごがずれていると不正咬合が起こります。放置すると、肩こりや腰痛などの原因となり、からだに不調を生じるなど日常生活に支障が出る場合もあります。
原因
大きく4つの原因が考えられます。
1つ目は、あごと歯の大きさが合わない場合です。2つ目は日常生活における癖がかみ合わせに影響を与える場合です。幼児期の指しゃぶりで下あごがずれることがあります。また、成人してからは頰杖や口呼吸の癖があることであごがずれてしまうこともあります。3つ目はむし歯(う蝕)です。むし歯が原因で早くに歯を失うと、歯全体のバランスが崩れ、不正咬合をひきおこします。4つ目は、遺伝により生まれつきあごの位置がずれている場合です。
症状
むし歯や歯周病になりやすく、発音がうまくできなくなる場合や口の中の粘膜を傷つける場合もあります。肩こりや頭痛の症状が現れることもあります。
検査・診断
歯型による歯の位置の異常や、口の中の異常を調べるほか、顔にゆがみが出ていないかを調べます。また、あごの動きを調べる検査も行います。さらに、X線検査で骨の位置の異常を、MRI検査であごの関節の異常を調べることもあります。
治療
不正咬合の治療は矯正歯科で行います。ブラケットをつけてワイヤーを入れる方法が一般的ですが、矯正装置のヘッドギアなどを使う方法もあります。症状によっては、外科治療を伴うこともあります。
セルフケア
療養中
矯正治療中、治療後は定期的に歯科医院で検診を受けてください。
予防
不正咬合は、むし歯や歯周病のリスクが高まります。かみ合わせが悪いと感じたら早めに歯科医院を受診しましょう。
監修
新高円寺はっとり歯科医院 院長
服部重信
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