長期化するコロナ下でシニアの健康を保つには?

最終編集日:2022/9/14

コロナ下の生活が長期化するなか、シニア層では、コロナ感染を避けて外出を控えることなどが影響し、気落ちしやすい、足腰の痛みや衰えを感じるなどの不調を訴える人が増えているようです。以下、シニアが心身ともに元気を保つためのポイントを挙げます。


●運動を継続して筋肉を維持

筋力を維持し、自立した生活を送るために運動は重要です。ウォーキングは取り組みやすいのでおすすめです。介護生活、骨粗しょう症、生活習慣病、認知症などの予防や改善につながります。1日7000〜8000歩、そのうち20分は早歩きをすることが目標です。運動するときは1人、または少人数で、空いている時間帯を選ぶ、人との距離をとるなどの基本的な感染症予防対策をしましょう。

スクワットやかかと上げなど、下半身を中心に自宅でできる筋トレをとり入れることもおすすめです。下半身の筋力を維持することで、歩く力が維持でき、転倒や骨折のリスクを軽減できます。


●社会参加を積極的に

社会参加とは、夫(妻)・親・親族としての家庭内の役割を含め、友人としての役割、仕事や趣味、ボランティア活動などさまざまな組織の中での役割を果たすことです。家の中に閉じこもった生活が長く続くと、うつや認知症を発症するリスクが高まるといわれています。コロナ下が続く状況ですが、基本的な感染予防策を継続しながら、社会参加を心がけましょう。スマートフォンやタブレットでのビデオ会話やメールなどを利用した交流方法の活用も。


●歯の健康を保って多品目の食事を

多品目の食品をとることで、認知機能を低下しにくくし、健康長寿に寄与することがわかっています。そこでおすすめしたい食事法が、肉、魚、卵、乳製品、大豆、野菜、海藻、いも、果物、油の10食品群を毎日とることです。からだをつくる材料となるたんぱく質、からだの調子を整えるビタミン、ミネラル、食物繊維などを補うことができます。これらに主食のごはんやパンなどを加えれば、栄養バランスが整います。

また同時に、歯を守る口腔ケアが欠かせません。歯周病などで口の健康が損なわれると、歯を失うだけでなく、認知症や肺炎などにつながることも。セルフケアを行いつつ、定期的に歯科検診を受けることが大切といえます。


※2022年9月10日時点の内容です。

監修

保健同人フロンティアメディカルチーム

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