新型コロナ対策で次亜塩素酸水の手指消毒の効果は?
新型コロナウイルスに対し、次亜塩素酸水は手指の消毒に効果がありますか?
男性/40代
2022/02/21
新型コロナウイルスは、ウイルスを含む飛沫が口や鼻、眼などの粘膜に触れたり、ウイルスがついた手指で口や鼻、眼の粘膜に触れることで感染します。感染を防ぐには、飛沫を吸い込まないために人との距離を確保し、会話時のマスクの着用や、手指のウイルスを洗い流すことが大切です。また、身の回りの物品を消毒することで、手指につくウイルスを減らすことが期待できます。
手や指についたウイルス対策では、ウイルスを洗い流すことが最も有効です。手や指に付着したウイルスの数は、流水による15秒の手洗いだけで0.01%に、石けんやハンドソープで10秒もみ洗いし、流水で15秒すすぐと0.0001%まで減らすことができます。手洗い後に、さらに消毒液を使用する必要はありませんが、手洗いがすぐにできない場合は、アルコール消毒液(濃度70%以上95%以下のエタノール)が有効です。
新型コロナの場合、ウイルスの表面を「脂肪の膜」で包んでいるため、アルコールでウイルスの「脂肪の膜」を壊し「脂肪の膜」が壊れることで感染力が失われます。
また、手指など人体に用いる場合は、品質・有効性・人体への安全性が確認された「医薬品」または「医薬部外品」と表示のあるものを使用してください。使用方法は、濃度70%以上95%以下のエタノールを用いて、手指をこすり合わせよくすりこみます。60%台のエタノールによる消毒でも一定の有効性があるとされる報告があり、70%以上のエタノールが入手困難な場合は、60%台のエタノールで消毒しても差し支えありません。
次亜塩素酸水は「次亜塩素酸」を主成分とする酸性の溶液です。酸化作用により、新型コロナウイルスを破壊し、無毒化します。いくつかの製法があり、一定濃度の次亜塩素酸水が、新型コロナウイルスの感染力を減弱させることが確認されています。テーブルやドアノブなどには、一部の次亜塩素酸水も有効です。
次亜塩素酸水の新型コロナウイルスへの有効性評価については、アルコール消毒液の代替となる身の回りの物品の消毒方法の評価が目的であり、物品の消毒には有効ですが、手指消毒は評価対象ではないため、正しい判断ができません。このため、次亜塩素酸水の手指への使用は控えましょう。
※2022年2月10日時点の内容です。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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