快適なメガネ・コンタクトレンズの作り方

最終編集日:2023/10/10

メガネやコンタクトレンズは視力を矯正するための医療機器です。よく見えて目が疲れない、快適なメガネやコンタクトレンズの作り方・選び方のポイントをご紹介します。


●メガネを作るときは、眼科で処方せんを書いてもらうのがおすすめ

メガネに求められる一番の役割は「よく見えること」です。そのためには、目の状態(近視、乱視、遠視、老眼など)や用途(車の運転用、パソコン作業で使うなど)に合った度数のレンズを選ぶ必要があります。度数測定はメガネ専門店で行う方法と、眼科で測定して処方せん(度数などの指示書)を書いてもらう方法がありますが、眼科の場合は度数の測定だけでなく、結膜や角膜などの状態チェック、眼球の奥の網膜や視神経の状態チェック(眼底検査)、眼圧のチェックなど、目全体に異常がないかも調べてもらえます。その結果、白内障緑内障などの病気の早期発見につながることもあります。目の定期検査は、職場健診などで行われる視力検査しか受けていない人(特に40歳以上)は、眼科で処方せんを書いてもらうほうがおすすめです。


●レンズとフレーム選びは店のスタッフと相談しながら慎重に

処方せんを持ってメガネ販売店でレンズとフレームを選びます。レンズの値段はさまざまですが、一般に性能のよさは価格と比例します。軽度の近視で度数が弱い場合は、比較的リーズナブルなものでも特に問題はないといえますが、度数が強い場合は、薄くて軽いレンズでその度数が出せるものはそれなりの値段になると心得ておいたほうがよいでしょう。紫外線カット機能のあるレンズは目を保護し、まぶしさも軽減されるのでおすすめです。

フレーム選びのポイントは、顔にフィットすることです。顔の幅に比べて大きすぎたり、小さすぎたりするものはズレやすく、見づらくなります。さらに、レンズはその中心が一番クリアに見える場所なので、黒目の中心(瞳孔)がそこにくることも重要。レンズの中心から瞳孔がずれていると、ぼやけたり、ゆがんで見えて疲れたりといった問題が生じます。専門知識のあるスタッフがいる店を選び、相談しながら自分に合うフレームを選ぶようにしましょう。


●コンタクトレンズを快適に使うには眼科の定期検査が必要

コンタクトレンズは人体へのリスクが比較的高いとされる「高度管理医療機器」です。そのため、初めて購入するときはもちろんですが、継続的に購入する場合もそのつど眼科で検査を受け、処方せんを書いてもらうのが一般的です。それこそが目のトラブルを避け、快適なレンズを入手する最大のポイントといえます。ネット通販では処方せん不要で購入できるサイトもありますが、眼科の診察を受けずに長期間購入し続けるのは避けたいものです。

コンタクトレンズにはさまざまな種類(ハードタイプ、ソフトタイプ、1日使い捨てタイプ、2週間使い捨てタイプなど)があるので、眼科でおすすめのレンズを装着し、使い心地を試してから購入すると安心でしょう。

監修

みさき眼科クリニック 院長

石岡みさき

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