排尿痛

概要

排尿の際に尿道が痛む症状を排尿痛といいます。その原因には次のようなことが考えられます。

●尿路感染症による排尿痛

何らかの原因によって尿の流れが停滞したり、抵抗力が落ちていたりすると、通常は尿とともに排出される細菌が膀胱内で繁殖しやすくなります。細菌への感染が原因で排尿痛が起こる疾患には、尿道炎や膀胱炎などがあります。排尿痛とともに頻繁な尿意や尿の濁りなどの症状があり、尿道炎の場合には膿が、膀胱炎の場合には血尿が出ることもあります。

●性交後の排尿痛

性行為の後、半日～1日を経て排尿痛が始まるのは急性膀胱炎の可能性があります。頻尿や血尿がみられることも多く、39℃以上の高熱が出る場合には腎盂腎炎にまで進行しています。

●結石による排尿痛

腎臓にできた結石が下りてきて尿管に詰まると、冷や汗をかくほどの激痛があり、背部からわき腹へ広がる痛みや、吐き気や嘔吐などの症状がみられることがあります。結石が膀胱の近くまで下りてくると、頻尿や排尿時の違和感を覚えます。これを尿路結石症といい、血尿を伴うこともあります。また、結石が尿路を塞いで腎盂腎炎を起こすこともあります。

受診の目安

セルフケア

排尿痛は感染症や結石の症状であることが多いため、自然に治癒する可能性は低いといえます。早めに医療機関を受診するようにしましょう。

尿道炎や膀胱炎が疑われるときは、水分をたくさんとりましょう。

考えられる病気

• 尿道炎
• 淋菌性尿道炎
• 膀胱炎
• 尿路結石