口内の荒れ

最終編集日:2024/1/19

概要

口内に異常が起こる原因には次のようなものがあります。


●口内のやけど、傷

熱いものを食べたり口のなかに傷ができたりして口内がヒリヒリと痛い場合は、よくうがいをして刺激物を食べないようにしていれば、3日ほどで軽快します。3日以上経っても症状が軽くならない場合は、傷から細菌感染を起こしている恐れがあります。


●口内炎

口内に赤や白のできものができて痛む状態を総称して口内炎といいます。口内の粘膜が何らかの原因によって炎症を起こしている状態で、独立したできものが1~2カ所にできます。1週間程度で自然に治癒するケースがほとんどです。


●ヘルペス性歯肉口内炎

ヘルペスウイルスに初めて感染した子どもに多くみられる口内炎です。口腔粘膜に白っぽい小さな潰瘍が多数でき、歯肉が赤くただれます。痛みが強く、食べる、飲む、話すなど口を使うこと全般に支障が生じます。


●口内カンジダ症

カンジダという真菌による口腔感染症です。点状または線状の白い膜が粘膜に付着し、膜をぬぐうと赤くただれた粘膜が露出する場合には、この疾患である可能性があります。


●扁平苔癬

頰の内側の粘膜や舌、口唇などにできる炎症性、難治性の疾患です。口内に白いレース状の病変がみられ、触ると痛い、食べるとしみるなどの症状が現れます。水疱や潰瘍ができることもあります。

受診の目安

救急車を呼ぶ・ただちに医療機関を受診

・食べ物による重度のやけどや、転倒などによる重度の外傷(けが)

・食べたり飲んだりすることができない

・がまんできないほどの痛みがある

医療機関を受診

・口内に小さな潰瘍が多数できている

・口内の傷が3日以上経っても治らない

・口内に白い膜が付着している場所がある

・口内に白くレース状になっている場所がある

・口内が赤くただれて何日も治らない

・口内に水疱や潰瘍ができている

・口内炎がいつまでも治らない

・口内炎を頻繁にくり返す

様子をみる

・熱いものを食べて口内をやけどした

・硬いものを食べて口内に傷ができた

・口のなかをかんでしまった

・口内炎ができたが数日で軽快

セルフケア

口内の粘膜はとてもデリケートなため、熱いものや硬いものを食べた、口のなかをかんだ、歯ブラシや義歯で傷つけた、などのことでも容易に荒れてしまいます。思い当たることがあれば、日頃の習慣を見直すことも大切です。

考えられる病気

監修

新高円寺はっとり歯科医院 院長

服部重信

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