口の中にざらざらとした違和感がある

口の中の症状は、一般的には治りが早く、自然によくなることが多いです。しかし、生活面で配慮してもよくならない場合には受診する目安となります。口腔の症状は、胃腸の状態や疲労と関連している場合もあります。また、薬の副反応として発疹など皮膚に現れる症状や、口の渇きなどが起きるケースもあり得ます。花粉症などのアレルギー症状が鼻や目だけでなく、口の中や耳、のどなどの粘膜にまで及ぶ人も少なくありません。

ただし、今のところは見た目の異常がなく、味覚も正常ということで、まずはからだのコンディションを整え、口腔ケアを続けて症状の変化を観察してみてください。以下に、生活の留意点を紹介します。

●口の中の清潔を心がけ、うがい、食後の歯磨きなどをきちんと行い、治癒力を高めましょう。

●栄養バランスに気を配りましょう。口腔粘膜を良好に保つビタミンA（レバー、タラ、かぼちゃ、にんじんなど）、ビタミンC（野菜や果物）と皮膚や粘膜の健康を保つビタミンB群（サバなどの魚）の摂取がおすすめです。

●食事では薄味を心がけ、口内を傷つけることのない軟らかいものや、人肌程度の熱さのものをとるようにし、刺激の強いものや辛いものを控えましょう。

●疲れや寝不足は症状が治りにくくなるので、生活全般で無理をしすぎない配慮が必要です。

以上のようなことに気をつけて様子をみても違和感が改善しない場合は、内科または口腔外科（歯科との併設もあり）への受診をご検討ください。