味がわからない
最終編集日:2024/1/19
概要
味がわからなくなることを「味覚障害」といいます。味覚には、甘い、塩辛い、苦い、酸っぱい、うまみの5種類があります。味覚障害が生じると、こうした味全般に対しての感覚が鈍くなる、特定の味だけがわからなくなる、本来とは違う味に感じる、味がまったくわからなくなる、などの症状が現れます。
味覚障害が起こる原因には次のようなものがあります。
●ウイルスへの感染
味覚はにおいにも大きく影響されるため、かぜをひいたり鼻炎があったりして鼻がつまっていると、味もわからなくなることがあります。ただし、かぜを引いているが鼻づまりはない、あるいはかぜが治った後に味がわからなくなったという場合は、ウイルスそのものが味覚障害の原因である可能性があります。近年では新型コロナウイルス感染症で味覚障害を訴えるケースも多くみられました。
●薬剤の影響
高血圧の人に処方される降圧剤を服用していたり、抗がん剤などの化学療法、放射線治療などを受けていたりすると、味覚障害が起こることがあります。
●亜鉛の減少
味覚障害を訴える人の多くは、血液中に亜鉛が不足していることがわかっています。偏食がある、加工食品ばかり食べているなど食事内容に問題がある場合は、食事内容を改善するだけで軽快することがあります。
受診の目安
医療機関を受診
・塩や砂糖を直接舌につけても味がわからない
・ウイルス感染症にかかった後に味がわからなくなった
・降圧剤を飲んでいる
・化学療法や放射線治療を受けている
様子をみる
・バランスのよい食生活をしたら症状が軽快した
・鼻づまりが治ったら症状が軽快した
セルフケア
食事内容を見直し、バランスのよい食事を心がけましょう。症状が改善されないときは、耳鼻咽喉科を受診されるとよいでしょう。高血圧の薬を服用している場合や抗がん剤による治療を受けている場合は、主治医への相談が先決です。
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監修
新高円寺はっとり歯科医院 院長
服部重信
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