亜鉛欠乏性の味覚障害。日常生活で気をつけることは?

女性/60代
2025/07/09

食事をしても味がぼやけたみたいでおいしく感じなくなり、受診したところ、亜鉛欠乏性の味覚障害と診断されました。日常生活でどんなことに気をつければよいでしょうか?

この質問への回答

保健同人フロンティアメディカルチーム

味覚障害はさまざまな原因で起こります。もっとも頻度が高いのが亜鉛欠乏性味覚障害で、約20%を占めます。亜鉛欠乏が味覚障害を起こすのは、亜鉛が、味蕾(みらい)という器官の中にある味覚を感じる味細胞の代謝に重要な働きをしているからです。


味蕾にある味細胞の機能を高めるために、日常生活では以下のことがすすめられます。

●亜鉛が多く含まれる食材を積極的にとる

●口腔内を清潔に保つ

●だしや香辛料の工夫で香りがわかる料理にする

●味があまり感じられなくても盛り付けを考え、目で楽しむ料理にする

●孤食を避け、話しながら楽しく食事できるようにする、など


亜鉛の1日の摂取量は、成人男性10㎎、女性8㎎、妊婦10㎎、授乳中11㎎が推奨されています。亜鉛を多く含む食品には、牡蠣(かき)、たらこ、ホタテ、うなぎ、豚レバー、牛肉、卵黄、ナッツ類、納豆、豆腐、乳製品、しいたけ、海藻、白米、食パンなどがあります。また、動物性たんぱく質やビタミンC、リンゴ酸などを含む酸性の食べ物は、亜鉛の吸収を促進してくれます。逆に、コーヒーやカルシウム、未精製の穀類などは亜鉛の吸収を妨げます。

また、ガムやキャンディーを食べる、レモン水でうがいをする、酸味の強いメニューを取り入れる、水を頻回に口に含むなどで、唾液の分泌を促す工夫をすることもよいでしょう。



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