non-HDLコレステロールが高くなる原因は?

男性/40代
2025/10/07

健診でnon-HDLコレステロールの数値が基準値を超えていました。non-HDLコレステロールとはあまり聞きなれないのですが、何をみる検査ですか?  基準値を超えた原因として、どんなことが考えられますか?

この質問への回答

みんなの家庭の医学メディカルチーム

non-HDLコレステロールは、動脈硬化のリスクを総合的に評価する検査項目です。これは総コレステロールからHDL(善玉)コレステロールを引いた数値で、LDL(悪玉)コレステロール以外にも、中性脂肪が多いリポたんぱくなど、動脈硬化を進行させるコレステロールも含んでいます。


non-HDLコレステロールが高くなる原因としては、以下のようなことが考えられます:

1. 食生活の影響

- 飽和脂肪酸のとりすぎ(肉の脂身、バター、ラード、生クリームなど)

- コレステロールを多く含む食品(鶏卵の黄身や魚卵など)のとりすぎ

- 加工食品(インスタントラーメン、菓子パン、スナック菓子など)の過剰摂取

2. 生活習慣の影響

- 運動不足

- 喫煙

- 過度の飲酒

3. その他の要因

- 肥満

- 加齢(特に女性は閉経後にコレステロール値が上昇しやすい)

- 糖尿病などの基礎疾患

- 薬物の影響

- 遺伝的要因


脂質異常症の診断基準では、170mg/dL以上は高non-HDLコレステロール血症とされています。この値が高い状態が続くと、血管壁にコレステロールが沈着して動脈硬化が進行し、将来的に心筋梗塞脳梗塞などのリスクが高まる可能性があります。また、脂質代謝異常や甲状腺機能低下症などが疑われることがあります。

non-HDLコレステロールが高くなる生活習慣を改善すると同時に、健診結果の判定区分に「要再検査」や「要精密検査」などの記載がある場合は、その指示に従って医療機関を受診することが大切です。受診先としては、内科が適しています。


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