non-HDLコレステロールが高くなる原因は?

健診でnon-HDLコレステロールの数値が基準値を超えていました。non-HDLコレステロールとはあまり聞きなれないのですが、何をみる検査ですか? 基準値を超えた原因として、どんなことが考えられますか?
この質問への回答
みんなの家庭の医学メディカルチーム
non-HDLコレステロールは、動脈硬化のリスクを総合的に評価する検査項目です。これは総コレステロールからHDL(善玉)コレステロールを引いた数値で、LDL(悪玉)コレステロール以外にも、中性脂肪が多いリポたんぱくなど、動脈硬化を進行させるコレステロールも含んでいます。
non-HDLコレステロールが高くなる原因としては、以下のようなことが考えられます:
1. 食生活の影響
- 飽和脂肪酸のとりすぎ(肉の脂身、バター、ラード、生クリームなど)
- コレステロールを多く含む食品(鶏卵の黄身や魚卵など)のとりすぎ
- 加工食品(インスタントラーメン、菓子パン、スナック菓子など)の過剰摂取
2. 生活習慣の影響
- 運動不足
- 喫煙
- 過度の飲酒
3. その他の要因
- 肥満
- 加齢(特に女性は閉経後にコレステロール値が上昇しやすい)
- 糖尿病などの基礎疾患
- 薬物の影響
- 遺伝的要因
脂質異常症の診断基準では、170mg/dL以上は高non-HDLコレステロール血症とされています。この値が高い状態が続くと、血管壁にコレステロールが沈着して動脈硬化が進行し、将来的に心筋梗塞や脳梗塞などのリスクが高まる可能性があります。また、脂質代謝異常や甲状腺機能低下症などが疑われることがあります。
non-HDLコレステロールが高くなる生活習慣を改善すると同時に、健診結果の判定区分に「要再検査」や「要精密検査」などの記載がある場合は、その指示に従って医療機関を受診することが大切です。受診先としては、内科が適しています。


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