頭がグルグル回るようなめまいが数カ月続く

めまいは頭痛やしびれなどとともに、日常的によく経験する人も多い不快な症状です。めまいには、主に次の3種類があります。

●回転性のめまい

自分がグルグル回ったり、上下左右に動いたり、また天井や床、壁などがグルグル回ったりするような感覚のめまいです。主に耳の内側深部にある内耳（からだのバランスを調整する三半規官や前庭神経）の異常から起こり、原因疾患として良性発作性頭位めまい症、突発性難聴、メニエール病、高血圧症、前庭神経炎、聴神経腫瘍などが挙げられます。耳鳴り、吐き気、嘔吐を伴う場合もあります。

●浮動性、動揺性のめまい

フワフワと宙に浮いているような浮動感、ゆらゆらと揺れているような不安定な感覚を伴うめまいです。

前庭神経の異常や回転性のめまいの回復期にもみられますが、主に小脳や脳幹など、脳の障害が原因で生じます。吐き気や嘔吐、高血圧、低血圧、息苦しさ、歩きづらさなども一緒に現れることがあります。

●失神を伴うめまい

目の前が急に暗くなり、気が遠のく感覚のめまいです。ひどい場合には意識を失う（失神）こともあります。心臓や血管の病気、貧血、心因性の病気などでみられる症状で、立ちくらみや脳貧血、起立性低血圧などもここに分類されます。

ご相談の症状から、「回転性のめまい」の可能性が考えられます。数カ月症状が継続していることから、耳鼻咽喉科への受診をおすすめします。

受診までにご自身でできるセルフケアとして、就寝時の姿勢を見直してみましょう。頭の位置をこれまでより少し高めにする、あるいは常に同じ方向で横向きに寝ている場合は、向きを逆側に変えることで改善される場合がありますので試してみてはいかがでしょうか。