Question

多量の汗で困る…更年期のせい?

5年ほど前から、ちょっと動くだけで汗が止まらなくなり、夏は1日に何度も着替えなければならないほどです。しかし下半身はほとんど汗をかかず 、靴下を履いています。更年期のせいでしょうか?

女性/50代

2022/01/28

Answer

40代半ばから、少し動くと発汗して止まらない一方、下半身は靴下をはいているとのことで、更年期の症状かとご質問をいただきました。更年期について考えてみましょう。


一般に更年期とは、閉経の前後10年間とされます。閉経を迎える日本人の平均年齢は50歳、およそ45~55歳が更年期となります。


女性の生殖の中心は卵巣で、卵巣機能が低下し、失うまでのからだの変化に適応する期間が更年期です。その先は老いを迎え、からだが大きく変化します。


更年期の開始時期や症状の有無、持続期間などには個人差があり、閉経までの経過も人によってさまざまです。


元々私たちのからだは、常に体内環境が一定に保たれるよう、体内の管理システム(内分泌系と神経系)が働いており、自律神経系もその役割を担っています。内分泌系と神経系は協同してからだを管理しているため、内分泌のバランスが崩れれば、神経系にも影響します。更年期は急に卵巣機能が低下するので、女性ホルモン分泌などの内分泌環境が急変して体内に混乱をきたし、内分泌系と連携して働く自律神経系の症状が表れ、これが更年期障害の状態となります。


更年期障害のおもな症状である自律神経系の症状のうち、ご質問の発汗や手足の冷えは、典型的なものです。ほかに頭痛、めまい、ほてり、肩こり、腰痛、動悸、不安、イライラ感などですが、1人ひとり感じる症状は異なります。とりわけ多い訴えは顔や上半身がカーッと熱く感じる「ほてり」で、ホットフラッシュともいいます。見た目の変化はなく、自覚症状のみで発汗を伴う方もいます。半数以上の女性は、数年以内にこれらの症状は気にならなくなりますが、数年以上続く方もいます。あくまでも新しい体内環境に慣れるまでの一時的な症状です。


40~50代の女性は、子の成長、親の介護など家庭の節目を迎える時期と重なることが多く、心身ともに変化の影響を受けやすく、負担のかかりやすい状態です。しかし、更年期の女性すべてに更年期障害が起きるのではなく、更年期障害があるのは1割とも4割ともいわれています。自覚症状がなく更年期を通り過ぎる人も多くいます。


新しい体内環境に慣れれば消えていく症状なので、生活の工夫でうまく乗り切る方もいます。趣味などに集中する時間を作り、好きなことを考える時間を増やすこともよいでしょう。食事は規則正しく、バランスよくとり、手足の冷えやほてりには、ビタミンEを基準内(50代女性で上限700㎎/日)でとることも効果的だという情報もあります。


ご相談者の年齢を考えると、お悩みの症状は更年期の特徴的なものですが、別の病気によって同じような症状がみられる場合もあります。


更年期障害の症状は、婦人科医師のもとで漢方治療や女性ホルモンを補って症状を和らげる治療を受けられますので、最寄りの婦人科もしくは内科を受診してご相談なさってはいかがでしょうか。診察の結果、とくに治療をしない場合、からだが慣れるまでの症状として上手く付き合い、やり過ごす工夫をして落ち着くのを待つのもよいと思われます。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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