運動の効果

最終編集日:2022/3/30

最近は、交通手段の発達や家電の高機能化、オンライン利用の拡大で、わたしたちの生活はたいへん便利になりましたが、一方で身体活動量は確実に低下しています。
活動量の低下は、生活習慣病の発症リスクを高めたり、筋肉量の減少をもたらしたりする要因のひとつとなります。
加齢に伴って筋肉量と筋力が減り、身体機能が低下した状態をサルコペニアといいます。さらに「筋力の低下、身体活動量の低下、歩行速度の低下、疲れやすい、体重減少」の評価基準のうち、3つ以上該当する状態をフレイルといいます。
フレイルは加齢により心身の機能が衰えた状態のことです。高齢者はサルコペニアを起こしやすく、これが歩行能力やバランス能力の低下、筋力低下へと結びつき、フレイルにつながっていきます。フレイルは要介護状態になる前段階であり、転倒リスクや死亡率が高まります。こうした状況は健康寿命を短くする原因にもなります。


厚生労働省の調査で、ふだんから運動をよく行い身体活動量の多い人は、虚血性心疾患、高血圧、糖尿病、肥満、骨粗鬆症などの罹患率や死亡率が低いこと、またこころの健康ややQOL(生活の質)の改善に効果をもたらすことがわかっています。また寝たきりや死亡率を減少させる効果があることも確認されています。
しかし、高齢期では定年や子どもの独立などで社会的役割が減ることによる喪失感や社会的なかかわりが少なくなり家にこもりやすい現状があります。
健康寿命を延ばすためには、体操やウォーキング、軽いスポーツなどの運動を生活に取り入れて身体活動量を増やすことが必要です。とくに効果が高い運動に「有酸素運動」「筋力トレーニング」「柔軟性とバランスのトレーニング」があります。
ご自身が住んでいる地域の保健・地域センター、高齢者会館、体育館などで体を動かす機会が多くあると思いますので、調べてみましょう。

監修

あしかりクリニック院長

芦刈伊世子

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