「薄味」の定着した生活を

最終編集日:2022/7/4

2019年(令和元年)の国民健康栄養調査によると、日本人の平均食塩摂取量は、10.1g。個人の健康志向の高まりもあり、この10年間は減少傾向で20年前に比べると、2g近くも減っています。しかし、一方で、1日の食塩目標量である男性7.5g未満、女性6.5g未満にはいまだに届いていないのが現状です。


こうした背景から、減塩をうたった商品が数多く出回っています。特に塩分の過量摂取は血圧値に影響することから、日本高血圧学会では「減塩食品アワード」を制定し、毎年、減塩に貢献している製品を表彰しています。学会では、減塩の推進に優れた食品のリストをホームページで公開しており、誰でも閲覧できます。


減塩食品リストに掲載されている食品は、減塩率が20%以上、栄養素が正しく表示されていることなどの要件を満たすもので、調味料、めん類、練り製品など、さまざまな製品があります。スーパーなどで市販されている商品がほとんどで、おいしさも要件の1つ。血圧が気になる人はもちろん、そうでない人も参考にしてみてはいかがでしょう。


国内の高血圧の患者さんは4,000万人以上ともいわれており、もはや国民病といえます。調味料や塩分の多い食品を控えめにする、めん類の汁は残すなど、毎日の生活の中で、より積極的にさらなる「薄味」の定着に取り組んでいきましょう。


監修

保健同人フロンティアメディカルチーム

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