増加する子どもの近視 ~視力維持にとりたい栄養素

最終編集日:2023/10/9

10月10日は目の愛護デーです。

スマートフォンやタブレット端末などが身近なツールとなった現在、小さな頃からさまざまなデジタル端末に触れる機会が多い子どもたちは、目を酷使しがちです。子どもたちの目の健康を守るために、どのようなことができるでしょうか。


●近視を予防する環境

近視は日本を含む東アジア人に多く、日本では人口の約3分の1が近視といわれています。

近年、子どもの近視が増加傾向にあり、学童の約4割が近視という報告もあります。近視の発症には遺伝要素と環境要素が関係するため、環境の工夫などで予防を図ることは非常に大切です。


・勉強や読書、スマホ、ゲームなどを行う際は背中をまっすぐに伸ばした正しい姿勢を保つ。

・本や画面からは30㎝以上距離をとる。

・1時間ほど連続して画面を見たら、10〜15分は休憩をとる。

・休憩するときは遠くをぼんやり見るようにする。

・部屋の照明は明るすぎず暗すぎずの状態を心がける。

・机の上の照明も併用する。

・晴天時の屋外活動は近視の進行を遅らせるため、外で遊ぶ習慣を持つ。


●目を守る食事

目の健康を守るために、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素を含むバランスのよい食事が基本です。


・ビタミンA……視力を保つために必要な栄養素。不足すると暗い場所での視力が低下します。しかし、たくさんとったからといって、視力が上がるわけではありません。

【多く含む食材】

にんじん、ほうれん草、ブロッコリーなどの緑黄色野菜、うなぎ、ほたるいか、レバーなど。


・ビタミンB2……不足すると眼精疲労などの症状がみられる。

【多く含む食材】

肉、魚、卵、牛乳、納豆など。


・アントシアニン……視力や眼精疲労によいといわれている。

【多く含む食材】

ブルーベリー、ビルベリー、ぶどう、なすなど。

監修

保健同人フロンティアメディカルチーム

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