小学生の子どもが近視。原因や進行を遅らせる方法は?
小学生の息子の近視が判明し、眼科を受診しました。進行を抑える点眼薬を使いながら様子をみるとのことでしたが、日常生活での注意点や治療法について教えてください。両親ともに視力はよいほうで、息子は決まった時間内でゲームをするくらいですが、なぜ近視になってしまったのか知りたいです。
女性/30代
2022/11/12
近視の発症や進行には、遺伝要因と環境要因が関与するといわれています。現代社会は近視になりやすい生活環境といえ、子どもの近視も増えているようです。裸眼視力が1.0未満の子どもは小学生で3割、中学生では5割を超えるというデータもあります。
遺伝要因については、両親のみならず、血縁者である祖父母の影響を受けている可能性もあります。この場合はからだの成長と同じく、成長が止まるまで近視も進行することがわかっています。
対して、環境要因については、生活習慣を見直すことで予防が可能です。具体的には、読書や書字、パソコンの操作時は正しい姿勢を心がける、本や画面から30cm以上の十分な視距離をとる、長時間の凝視は控え30分に1回は休憩をとる、周囲の照明に気を配るなどが挙げられます。また、晴天時の屋外活動は近視の進行を遅らせるうえで有効とされ、1時間長く外遊びをすると13%も進行を抑制できるという研究報告もあります。
学童期の近視が回復する可能性については、今のところ明らかにされていません。近視の進行には個人差があるものの、なるべく目に負担をかけないよう生活習慣を改善しながら、眼鏡をかけるなど状態に合わせた矯正をすることが大事です。ちなみに、近視矯正手術は学童期の子どもには不向きです。
見えにくい状態が続くと、学業に影響したり、頭痛や肩こりなどの不調につながる恐れもあります。子ども自身が見え方についてどう感じているのか、黒板の字が見えにくくないかなどを親子でよく話し合い、学校の先生に座席の配慮を願い出ることも検討するとよいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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