小学生の子どもが近視を指摘された
小学生の子どもが、学校健診で近視を指摘され眼科を受診しました。今後の生活の注意点や治療について教えてください。
女性/30代
2021/12/21
近視の発症、進行には、遺伝要因と環境要因が関係するといわれています。現代の生活環境は近視になりやすく、子どもの近視は増加傾向にあるようです。
遺伝要因は、両親や祖父母などの血縁者の影響を受けていることもあり、からだの成長と同じで、成長が止まるまでは、近視も同じように進むことがわかっています。
環境要因については、予防に努めることが大切です。具体的には、読書や字を書く際に正しい姿勢を保つ、本や画面から十分な視距離(30㎝以上)をとる、パソコン作業では画面から50cm以上離れる、読書や学習では長時間凝視せず、途中で休憩(60分ごとに10~15分)をとり、その際遠くを見るようにする、部屋の照明と机の上の照明を両方使用するなどが勧められます。また、晴天時の屋外活動は、近視の進行を遅らせるうえで有効とされているので、積極的に晴天時の屋外運動を行います。
近視の進行には個人差がありますが、予防のためには目に負担をかけない生活習慣に努め、近視の状態に合わせて矯正する(眼鏡をかける)ことが大切です。見えづらい状態が続くと、学業に影響したり、からだの不調につながったりすることもあります。もし、黒板の字が見えにくいなどの症状があれば、学校の先生に座席の配慮を相談することも一つの方法でしょう。
近視進行予防の治療として、日本眼科学会によると、点眼液、累進屈折力レンズ(眼鏡)、多焦点コンタクトレンズなどを用いた研究が行われ一定の治療効果が報告されているそうです。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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