まぶたがピクピクけいれんする

健康な人でも過労や睡眠不足などをきっかけに、まぶたの一部がピクピクすることがあります（眼瞼ミオキミア）。長時間のパソコンやスマートフォンの使用などで目を酷使している人は要注意です。この場合は、適切な休憩をとる、ドライアイなどの予防、睡眠を十分にとるなど、生活習慣の改善によって自然に治ることが多いでしょう。

一方、顔面の神経疾患で、まぶたのピクつきが現れることがあります。疾患症状の特徴は、片側の目の周りから症状が始まり、次第に頻回となり、口の周囲や片側の顔全体に症状が広がります。意思に反して顔の表情筋などが動いてしまったり、動かせなかったりします。三叉神経をはじめ、顔面に複雑に走る神経があり、何らかの原因でそれらが麻痺する病気と考えられます。

ご相談者の場合は、一度早めに受診することをおすすめします。診療科は、神経内科、耳鼻咽喉科、脳神経外科などです。近くにそれらの診療科がなければ、かかりつけの内科医をひとまず受診され、その後の受診先について医師に相談なさるのも1つの方法でしょう。もし過労やストレス過多、睡眠不足などに心あたりがあれば、受診までの間、生活習慣を見直しておきましょう。