意外と知らない? 抗菌薬の正しい飲み方

最終編集日:2024/12/2

抗菌薬は、秋冬に多くなるマイコプラズマ肺炎のほか、肺炎、尿路感染症、食中毒、皮膚感染症、中耳炎など、細菌によって引き起こされる感染症の治療に用いられる薬で、細菌の増殖を抑制したり、殺菌したりする作用があります。抗生物質や抗生剤は、抗菌薬の一つです。


●薬は指示通り、最後まで飲みきる

医師から処方された抗菌薬の服用を、途中で勝手にやめたり、1日1回3錠のところを1錠しか飲まないなど、不適切な内服の仕方をしたりすると、期待する薬の効果が得られません。

抗菌薬は、指示通りに内服し、最後まで飲みきることが大切です。なぜなら、きちんと飲みきらないと、抗菌薬に抵抗性をもつ薬剤耐性菌が出現してしまう可能性があるからです。そうなると同じ抗菌薬では効きづらくなります。そのほか、きちんと飲みきらずに菌が体内に残っていると、症状が再発したりもします。

抗菌薬は、時間や回数、容量を正しく守って服用することが、病気回復の近道となります。

なお、薬の調整は、症状や体のコンディションに応じて医師が行います。主治医に今ある症状をよく話し、必要なら薬を調整してもらうようにしましょう。


●飲み忘れたり、飲み残したりしたとき

抗菌薬を飲み忘れた場合、指定の服用時間からあまり経っていなければ、気づいた時点ですぐに飲みましょう。ただし、次の服用時間が近いなら1回分を抜き、次から服用を守ります。そのときに2回分飲むのは禁物。薬の作用が強く出たり、耐性がついたりすることがあります。

また、以前、飲み残した抗菌薬を保管しておき、後から飲むのもやめましょう。抗菌薬は正しく有効に服用することが重要です。


監修

保健同人フロンティアメディカルチーム

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