Question

ピロリ菌の除菌治療を中断すると? 

胃内視鏡検査で慢性胃炎と診断され、ピロリ菌感染も陽性でした。除菌治療をしたものの一次除菌で効果がなく、二次除菌も受けました。しかし、二次除菌で嘔吐や頭痛、食欲不振などの副作用が出て中断しています。主治医は副作用を軽減する薬を飲みながらでも二次除菌治療を続けるべきといいます。副作用のために仕事に支障が出ており、次の長期休暇の際に再開予定ですが、中断後も除菌はできますか?

男性/30代

2024/03/12

Answer

ピロリ菌の二次除菌薬で嘔吐などの症状が出たにもかかわらず、主治医から二次除菌の継続をすすめられたとのこと。

ピロリ菌は、日本人のおよそ半数が感染し、胃炎胃潰瘍胃がんなどと関係があることがわかっています。ピロリ菌の除菌によって胃がんのリスクは約3分の1に減ります。しかし、ピロリ菌に感染した人すべてが胃がんになるわけではなく、そのリスクは1000人に2~3人の頻度といわれています。


1~3割の人には一次除菌の効果がみられないとされており、一次除菌が成功しなかった場合には、二次除菌を行います。日本ヘリコバクター学会は、一次除菌と薬剤を変更して行う3剤併用療法を推奨しています。同学会によると二次除菌で内服中止に至るほどの強い副作用はごくわずかの報告があるとのことです。

除菌治療の中断については、除菌が十分でないとピロリ菌が再増殖するだけでなく、抗菌薬に耐性をもったピロリ菌が現れ、治療再開時にその薬が効かないという状況になる可能性も考えられます。こうした理由から主治医は治療の継続をすすめたのかもしれません。しかし、ご相談者は副作用の可能性があることを考えると、二次除菌の治療継続について主治医と検討する必要があると思われます。


●内服後の症状は業務に支障が出るほど強いこと。

●そのため、長期休暇の時期でないと内服できないこと。

●二次除菌薬として提案された薬をほかの薬に変えることは可能か。


何らかの理由でピロリ菌の除菌ができず、かつ胃の症状がある場合は、維持療法として少量のH2ブロッカー(胃酸を抑える薬)を内服するケースもあるといいます。除菌をしない場合、60~70%の確率で胃潰瘍や十二指腸潰瘍が再発するといわれています。しかし、H2ブロッカーで維持療法を続けると再発率は減るとされています。ご相談者がこの方法に適応されるかはあわせて尋ねてみてください。

一般的にピロリ菌感染があった人では、除菌治療後も年に1度の胃がん検診がすすめられています。今回の二次除菌によって除菌できたあとも、ぜひ胃がん検診を継続して受けてください。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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