溶連菌感染症の症状が長引いて心配
子どもの溶連菌感染症に自分も感染してしまいました。処方された抗菌薬を服用していますが、1週間経っても高熱やだるさが続いています。腎炎やリウマチ熱などになる場合もあると聞き、心配しています。早めに再受診すべきか、処方された薬を飲み切るまで様子をみるべきか迷っています。
男性/40代
2024/11/26
溶連菌感染症(A群溶血性連鎖球菌咽頭炎)は、溶連菌(溶血性連鎖球菌)に感染することで発症する感染症の一つです。鼻やのどの粘膜に感染することが多く、発熱、のどの痛み、倦怠感、首のリンパの腫れなどの症状が現れます。
咳やくしゃみなどで飛び散る細菌がからだの中に侵入する「飛沫感染」と、手に付着した細菌が口に入る「接触感染」によって、感染が広がります。予防には、マスクの着用、手洗い、うがいがすすめられています。
治療は抗菌薬を使い、通常、5~10日間程度、飲み続ける必要があると言われています。また、合併症としてリウマチ熱や急性糸球体腎炎があげられており、必要に応じて合併症の有無を確認するための検査を行います。
内服治療中の再受診のタイミングについては、一般的には、指示通り薬を飲み、すべて飲み切ってからがすすめられます。数日では、薬の効果についての判断が難しいことがあるからです。
ただし、薬を飲み切る前でも、新たな症状が出てきたり、水分もとれないほど消耗している場合には、その時点で再受診を検討したほうがよいでしょう。
再受診先は、はじめに受診した医療機関をおすすめします。前回の診察時の症状、症状の変化の有無、薬の効果などを把握したうえで、主治医が今後の治療について検討するためです。
前述の通り、溶連菌感染症には、腎炎やリウマチ熱の合併症があります。状況によっては検査の必要がありますので、合わせて主治医へ確認しておくと安心です。
内服治療とともに、十分な休息と栄養も大切です。食欲が出にくい状況ですが、好きなもの、食べやすいものなどから、少しずつとるようにするとよいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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