Question

副鼻腔炎で抗菌薬を飲み続けるのが心配

インフルエンザにかかったあと、副鼻腔炎になりました。抗菌薬を1カ月くらい服用したらよくなりましたが、まだ鼻の奥のヒリヒリ感や、後鼻漏(のどに鼻水が流れ込む)があります。医師からは炎症がまだあるので、もう少し抗菌薬を飲む必要があるといわれましたが、抗菌薬を長く飲み続けるのは心配です。

男性/40代

2023/09/22

Answer

副鼻腔は、鼻の奥にある様々な大きさと形をした顔面骨の空洞で、左右に4つずつあります。副鼻腔炎は副鼻腔の粘膜に炎症が起きる病気で、急性と慢性に分けられます。


急性副鼻腔炎は、かぜなどの感染症に伴って急性鼻炎が起こり、その炎症が副鼻腔にも広がることで起こります。通常、発症から4週間以内のものを指します。粘膜は赤く腫れ、膿性の鼻水(黄色や緑色の、粘り気のある鼻水)が分泌され、X線やCTで白い陰影で確認されます。治療は、炎症と粘膜の腫れに対し、消炎薬や抗菌薬の噴霧、内服を行います。発症当初は、原因であるかぜやインフルエンザなどのウイルス感染が中心で抗菌薬の効果は見込めないため、急性鼻炎の症状が副鼻腔炎に移行してから抗菌薬を用います。


慢性副鼻腔炎は、発症から3カ月以上症状が続くものをいいます。急性の段階で治療に効果がなかった、あるいは治療が不十分だった場合に慢性化しやすいようです。膿性の鼻汁、鼻閉(鼻が詰まる)、においがわかりにくい、鼻の奥や目の周辺が重苦しいなどの症状が現れます。慢性副鼻腔炎では、抗菌薬の服用、副鼻腔の洗浄などを続けると、2~3カ月で改善されます。アレルギー性鼻炎を併発している場合は、アレルギー性鼻炎の治療を行うことで、症状が軽快することもあります。


ご相談者は抗菌薬を飲み続けることに不安を感じておられますが、長期投与に適した抗菌薬を少量長期投与するため、あまり心配はいりません。医師の指示通り服用すれば、抗菌薬が効きにくくなる薬剤耐性菌の問題もなく、治療効果が期待できます。主治医に提案されたのであれば、慢性化を防ぐためにも、抗菌薬の長期投与を受けることをおすすめします。


薬物療法で効果がみられない場合や、長引く炎症で副鼻腔の粘膜の腫れが引かず、厚くなった場合、鼻ポリープ(鼻茸)ができた場合などは、手術を行うことがあります。手術では副鼻腔の病的な粘膜を取り除いて、副鼻腔の換気をよくすることが目的です。副鼻腔内視鏡下手術が普及しています。

副鼻腔炎を放置して重症化すると、鼻だけでなく、近い位置にある目にも影響が及びます。また、倦怠感や、集中力の低下、頭重感、嗅覚の低下などで、QOL(生活の質)が落ちてしまいます。再度、耳鼻咽喉科を受診して、今後の経過や治療方針などを相談されてはいかがでしょうか。


なお、後鼻漏があるときには、鼻洗浄を行うと、症状が楽になることがあります。また、蒸気の吸入、温かいタオルを目の下から鼻の周辺に当てる、温かい飲み物をゆっくり飲むなどで、血管を広げて分泌物の排出を促すことが期待できます。あわせて主治医に相談されるといいでしょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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