CT検査とMRI検査の違いは?
最終編集日:2024/9/9
人間ドックなどを受ける場合に、CT検査とMRI検査のどちらかを選択することがあります。両者はそれぞれ得意、不得意があるため、どちらの検査が優れているということはありません。CT検査とMRI検査の特徴を理解して選択しましょう。
●CT検査とは
CT(Computed Tomography:コンピューター断層診断装置)検査は、人体にX線を照射し、その吸収量の違いを測定してコンピューター処理することで画像化する検査です。低線量マルチスライスCTは、通常より少ないX線量で、短時間に複数の断層写真を撮影することができます。肺がんの早期発見のため、検診でも利用されています。
MRIで空気は描出できないため、肺がんや肺病変の診断はMRIよりCTが優れています。
また、CTは比較的動きに強く、特に心臓やその周りにある臓器(肺、腹部の肝臓、膵臓、腎臓など)の診断に有用ですが、組織のコントラストはMRIより劣るため、造影剤を使用しないと病変や血管などがよく見えない場合があります。
●MRI検査とは
MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像診断装置)検査は、磁気を利用して体のあらゆる場所の断面図を映しだす検査です。X線を使用しないため放射線被爆のリスクはありません。骨の影響を受けにくく骨によるノイズが少ないため、脳や骨盤の中にある前立腺や膀胱の検査に優れています。また、比較的動きの少ない臓器に対して有用です。
一方で、肺は空気が多く、MRI検査に必要な水素の量が少ないので不向きです。
この検査は強力な磁石や電波を使うため、ペースメーカーなどの金属類が体内に入っている方は検査を受けられない場合があります。
監修
保健同人フロンティアメディカルチーム
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