新しいコロナの治療薬が処方されるケースとは?

最終編集日:2022/12/26

2022年11月末、新型コロナウイルス感染症の治療薬「ゾコーバ(エンシトレルビルフマル酸)」が厚生労働省により緊急承認されました。これは、日本の製薬メーカーと北海道大学が共同で研究開発を行った薬で、初めて承認された国産の新型コロナウイルスの治療薬です。

ゾコーバを服用することで、症状のある時間を少しでも短くすることが期待できます。現在、都道府県が指定した一部の医療機関や薬局で取り扱いをしています。受診のうえ適応があると判断された場合、服用が可能です。


●服用の作用

ゾコーバは、ウイルスの増殖を抑制するタイプの「抗ウイルス薬」です。


●服用の効果

新型コロナウイルスによる5つの症状の改善が期待されます。

・鼻水、鼻詰まり

・のどの痛み

・せきの呼吸症状

・熱っぽさ、発熱

・倦怠感(疲労感)


●用法・用量

1日1回、5日間服用する飲み薬です。症状が発現してから、3日目まで(72時間以内)に服用を開始する必要があります。


●対象者

現時点で、12歳以上の小児および成人の新型コロナウイルス感染症の患者さんです。重症化リスク因子の有無にかかわらず、軽症者から中症状者の患者さんが対象になります。


●対象とならない人

薬の飲み合わせによっては、作用を強めたり弱めたりする可能性があるため、一緒に飲んではいけない薬や要注意の薬が多数あります。現在飲んでいる薬がある人は、必ずすべての薬を医師に伝えなくてはいけません。

また、次の人は服用できません。

・腎機能、肝機能に障害のあり、コルヒチンを服薬中の人

・妊婦、妊娠している可能性のある女性

・12歳未満の小児

・無症状の患者さん


※2022年12月26日時点の内容です。

監修

東邦大学医療センター 大森病院 総合診療・急病センター

宮﨑泰斗

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