まぶしくて涙が出る
最終編集日:2024/1/19
概要
太陽を見てまぶしいと感じるのは正常な反応です。まぶしさに対する感じ方は人それぞれですが、ふつうの明るさでもまぶしくて目を開けていられなかったり、目に痛みを感じたり、すぐに涙が出たりするのは、目に何らかの病気があるからかもしれません。
まず考えられるのは白内障です。白内障は、多くは加齢に伴って起こりますが、アトピー性皮膚炎や糖尿病の症状や、ステロイド内服薬の副作用として生じることがあります。痛みがある場合には、ドライアイやコンタクトレンズによって角膜に傷がついた可能性もあります。また、逆さまつげも原因になり得ます。
眼球が傷つき刺激されることで、涙がたくさん出る、光に敏感になる、異物感や痛みがある、充血する、などの症状が現れます。また、涙には目の表面を潤し、細菌や紫外線から目を守る働きがあり常に分泌されていますが、その量が異常に増えたり、かゆみや痛みなどほかの症状を伴って現れたりする場合には、目に何らかの異常が起きているサインです。眼科を受診しましょう。
受診の目安
救急車を呼ぶ・ただちに医療機関を受診
・吐き気や頭痛があり、視界がぼやける
・目が開けられないほどの痛みや腫れがある
・強い光を見ているわけでもないのに、まぶしくて目が開けられない
・涙のほかに目の痛み、違和感、充血、視力障害などがある
医療機関を受診
・まぶしさを強く感じる状態がつづく
・まぶしさや痛みを感じ、充血が起きやすい
・明るいところでも黒目(瞳孔)が開いている
・少しの光でもまぶしく感じる
・光に弱く、涙がすぐに出る
・目頭の腫れ、かゆみ、充血、見えにくさなどの症状がある
・何もしていなくても涙があふれてくる
・涙目がいつまでもよくならず、ひどくなる
・乳児がまぶしそうにしている
様子をみる
・短時間で症状が治まって、その後くり返さない
・ほかの症状を伴わない
セルフケア
コンタクトレンズの使い方を間違えている、パソコンやスマートフォンの画面を長時間見つづけたり、寝不足の日がつづいていることなども、まぶしくて涙が出る原因のひとつです。原因となる疾患がない場合はライフスタイルを見直すことも大切です。
考えられる病気
監修
井上眼科病院 院長
井上賢治