血圧が上は140で下は90。再検査までにすることは?
健康診断で血圧が高めだったため、家でも血圧を測るようになりました。だいたい上は140~150くらい、下は90代です。1カ月後に再検査の予約をしているのですが、それまでにやっておいたほうがよいことがあれば教えてください。
この質問への回答
みんなの家庭の医学メディカルチーム
日本高血圧学会の診断基準では、受診の際に病院で測る診察室血圧が140/90mmHg以上、家庭で測定する場合は135/85mmHg以上の場合、高血圧症として治療を検討します。
一般的な治療は、血圧を下げる降圧薬の服用と、生活習慣の改善を組み合わせて行われます。治療の目的は、血圧を下げて、心筋梗塞や脳梗塞などの血管系障害や腎機能の低下などのリスクを下げることにあります。
降圧薬の服用開始時期は、血圧の値だけでなく、年齢、体重、喫煙の有無、脳や心臓の血管疾患・脂質異常症・糖尿病・慢性腎臓病などの有無によって決定されます。
リスクの程度によっては、すぐには薬を用いず、塩分制限などの食事療法、運動療法、適正体重の維持、節酒、禁煙などの生活習慣改善を行い、1~3カ月後に再評価しながら再度、治療方針を決めていくこともあります。
血圧は常に一定ということはなく、一般的に昼は高く、夜になると昼の1~2割低くなるという日内リズムがあります。そのため、自宅で最低でも2週間~1カ月程度続けて測定した平均値で判断されます。自身の血圧のパターンを知るために、自宅でリラックスしているとき、時間や姿勢など同じ条件で測定した数値を記録してみましょう。体調によっても変動することから、体調や状況なども合わせて記録するのがおすすめです。
受診前に、減塩や適度な運動、節酒や禁煙など、生活習慣を改善することも大切です。
生活習慣を改善して過ごし、血圧を記録したメモを持参のうえ、循環器内科への受診をおすすめします。

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