「片頭痛」「緊張型頭痛」「群発頭痛」の違いとは
2025/11/30
頭痛には、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛があると聞きました。その違いを教えてください。
この質問への回答
みんなの家庭の医学メディカルチーム
頭痛にはさまざまな種類があります。大別すると、明確な基礎疾患がないのに慢性的に現れる「一次性頭痛(慢性頭痛)」と、何らかの病気が原因でひきおこされる「二次性頭痛」の2つに分類されます。
「片頭痛」「緊張型頭痛」「群発頭痛」はいずれも一次性頭痛で、はっきりした原因はわからないことがほとんどです。
「片頭痛」は脳の血管が急激に拡張することで起こります。おもにこめかみから頭にかけて、脈を打つような痛みを感じます。ストレスや疲労のほか、寝不足、光や音の強い刺激、アルコール、女性ホルモンの変動などが要因とされています。
「緊張型頭痛」は、肩、首、後頸部の筋肉が緊張することで生じます。パソコン操作で長時間同じ姿勢をとり続けていたり、精神的・肉体的なストレスをため続けたりすることで起こりやすいといわれています。
「群発頭痛」は、1カ月ほど、毎日ほぼ同じような時間に片側の目の奥に激痛が続きます。頭の血管が拡張することで発症するといわれ、具体的な要因には、血管拡張薬の服用、飲酒、喫煙、気圧の変化などが挙げられます。
一方、「二次性頭痛」をひきおこす病気には、くも膜下出血、脳腫瘍、慢性硬膜下血腫など、見逃すと危険性が高いものが多くみられるため注意が必要です。
このほか、かぜや二日酔いが原因の一過性の頭痛もありますが、ほとんど自然に治まります。

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