慢性心不全の治療とセルフケアとは?
2025/11/27
夫が慢性心不全と診断されました。入院の必要はなさそうですが、これからどんな治療を受けるのでしょうか? 生活で気をつけたほうがいいことがありましたら教えてください。
この質問への回答
みんなの家庭の医学メディカルチーム
心臓は、全身に血液を送り出すポンプの働きをしています。心不全とは病名ではなく、このポンプ機能がさまざまな原因によってうまく働かなくなった状態のことをいいます。
心不全を起こす原因として心筋梗塞、狭心症、不整脈や心筋症などの心臓病のほか、高血圧症や糖尿病、肥満などの生活習慣病が原因となって、長い年月をかけて状態が進行していく場合もあります。
症状が急速に現れ、重症化する「急性心不全」と、徐々に症状が進行する「慢性心不全」があります。慢性心不全は長く付き合っていく病気ですが、治療により症状を改善することが可能です。
慢性心不全の治療は、心臓への負担を軽減し、心臓の働きをサポートする薬を組み合わせて行います。最近は、血圧や心臓の働きを調整する薬、からだの余分な水分を減らす薬、さらに血糖や腎臓にも良い影響を与える薬などを組み合わせることで、症状の改善だけでなく、長期的な予後の改善が期待できるようになっています。これらの薬は、患者さんの心不全のタイプや合併症に応じて選ばれ、できるだけ早期に導入されることが推奨されています。
薬をきちんと飲むことに加えて、次のような生活習慣を心がけましょう。
●塩分を控える
●禁煙・節酒
●適度な運動を行う(医師の指導に従うこと)
●感染症に注意する
●ストレスをためない
●よい睡眠をとる

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