アルブミン値が低いというのは、どういう状態?
人間ドックの結果、アルブミンの値が低めで、基準値ギリギリでした。アルブミン値が低いというのは、どういう状態なのでしょうか? 何か気をつけたほうがいいことはありますか?
女性/60代
2024/12/04
アルブミンは血液や水分量の調整、栄養・代謝物質を運搬する役割があります。
主に肝臓でつくられるため、何らかの原因で肝機能が低下するとアルブミン値が低下します。この場合、γ-GT、ALT、ASTなど肝機能を評価する項目にも異常が出てくる可能性があります。また、腎不全などの病気によりアルブミンが漏れ出てしまうことで低下することもありますが、この場合も血清クレアチニン(Cr)、血中尿素窒素(BUN)などの異常を伴うことが多いといわれます。
アルブミン値以外の項目で異常がみられなければ、上記の状態の可能性は低いと考えられます。
一方、たんぱくの主成分であるアルブミンの値は、栄養状態の指標となります。
血液中に存在するたんぱく質は100種類以上あるといわれますが、そのなかでもアルブミンは約60%を占める、もっとも量の多いたんぱく質です。血液中のアルブミン値は、日頃からたんぱく質や脂質を十分に摂取していると高く保持され、低栄養状態だと低くなります。
低栄養の予防のためには、たんぱく質を意識しつつ、緑黄色野菜や牛乳・乳製品、海藻類、いも類、果物など、多様な食品をとるようにしましょう。
たんぱく質は、筋量・筋力の維持だけではなく、血管や内臓、骨や皮膚などをつくるためにも大切な栄養素です。肉類、魚介類、卵、大豆・大豆製品、牛乳・乳製品などに多く含まれますので、意識的に摂取するようにしましょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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