原因不明の発熱が続いている
数日前から、夕方に熱が出て翌朝には下がるという状態が続いています。近くの内科を受診したのですが、原因不明です。考えられる原因や、次に発熱したときの対処方法を教えてください。
女性/30代
2024/09/23
体温には生理的な変動があり、朝方は低く、昼から夕方に高くなる日内変動や、冬より夏が高くなる季節変動があります。
発熱を起こす原因はさまざまで、同じ病気でも人によって熱の出方は異なります。発熱に伴う症状から考えられる代表的な病気についてご説明します。
●かぜ症状を伴う
発熱とともに、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、せきなどがある場合、ウイルスによる感染症がほとんどです。かぜ症候群(かぜ)が一般的で、とくに治療しなくても、多くは2週間以内に軽快します。
安静、保温などで様子をみますが、医療機関で処方された薬や、市販のかぜ薬を使用して症状を緩和することも可能です。発熱が長びく、のどの痛みが強い、せきがひどい、色のついたたんが出るなどの症状は、細菌による感染症の場合もあるので、かかりつけ医への早めの受診が必要です。
●発熱のみで、ほかの症状はない
多くの病気は発熱が先行し、あとからほかの症状が出てくることがあります。発熱のほかに症状がなく、全身状態がよい場合は、安静や市販の解熱薬の使用で様子をみるうちに、自然に軽快することもよくあります。一方、発熱が2週間以上続く場合は、医療機関を受診し、相談することがすすめられます。
●全身状態の悪化、強い症状がある
全身状態が悪化したり、以下のような強い症状が現れたりした場合は、早めの受診が必要です。
悪寒戦慄を伴う、痛みを伴う(のどの痛み、頭痛、胸の痛み、腹痛、腰痛、関節痛、耳の痛みなど)、リンパ節が腫れる、発疹、せきやたんがひどく、たんに黄色や緑などの色がついているなど。
●細菌による感染症
細菌による感染症の場合、急な高熱が断続的に続く、のどの痛みや鼻水、鼻づまり、せき、たん、関節痛、筋肉痛、頭痛を伴う全身倦怠感、嘔吐・下痢、リンパ節の腫れと強い痛み、頻尿、排尿困難などの症状が現れます。これらの症状はほかの病気でもみられますが、重複して症状がある場合は感染症の可能性が高いとされています。
原因が特定されず症状が続くのは負担が大きいですが、今は症状の変化を観察しているときではないかと思われます。注意深く症状を観察され、前述のような受診が必要な症状がみられたり、症状が続く場合は、かかりつけ医を受診してご相談されるとよいと思います。
医師へ相談されるときは、日々の発熱や症状の記録を持参されると診察の参考になるでしょう。セルフケアとしては、水分をこまめに補給して、睡眠や食事をしっかりとり、無理のない生活を心がけて体調を整えるとよいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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